HOME
| 書架
|
当サイトは「魔法先生ネギま!」関連の二次創作投稿サイトです。ネギま!以外の作品の二次創作も随時受け付け中!
書架
第52話 キャンプの中に修行あり?弱さを知って強くなれ! 投稿者:仮面ライダーマンティス 投稿日:07/15-18:46 No.2691
4月12日午後11時45分
パンパン!
「同じ人間のした事、許せよ狐・・・」
楓につれられ、川原まで来たW良太は撃たれて死んだ狐のために簡単な墓を作り、手を合わせていた。
「うむ、拙者も銃声を聞いて駆けつけてみたのだが、困ったものでござるな~」
「! そういえば楓殿は何ゆえこんな山奥に?」
「いやいや、お主と同じ修行でござるよ」
こんなところに普通の女子中学生が居るとい状況にここにいたってようやく疑問に思ったワカマルスにまるで日課といわんばかりに答えた楓
「拙者と同じ?・・・って何ゆえ拙者が修行のため山に来て遭難したと!?」
「私たちが教えたのよバカマルス」
「さすがに遭難しとるとは思わんかったけどな~」
そこへ川の上流からアスナとこのかが現れた!
「姫にアスナ殿!な、なぜ!?」
「ハッハッハ、良太郎をさがしているうちに拙者とばったり会ったでござるよ!さっ、ネギ坊主たちも待っているでござるからまずが飯にするでござる。」
・・・・・
「ごめんね皆、心配かけちゃって」
川を更に上流に歩いたところに行き、ネギたちとも合流した一同は楓がとった岩魚の焼き魚を食べながら良太郎に敬意を聞いた。
「TV見た影響で山ごもりって・・・てか良太郎もタローズに甘すぎ!」
「それより問題があるのはワカマルスです!守ると決めた主人を危険にさらすなどもってのほかだ!」
「まあまあ、良太郎君も無事見つかったんやし」
今回の軽率な行動を攻めるアスナと刹那にこのかがフォローをいれる
「でも、長瀬さんがいてくれてホント助かりましたよね。僕らだけじゃこんなに早く見つけられなかったですし!」
「いやいや、それよりワカマルスだったか?せっかくここであったのも何かの縁、おぬしも山には疎いようでござるし、ここは皆でキャンプ修行、というのはどうかな?」
「キャンプ修行・・・でござるか?」
「おおっ、なんやおもしろそうやなー♪」
かくして楓の提案によりワカマルス考案の“滝に打たれてて瞑想と化かする静かな山ごもり”は“女子中学生たちの楽しいキャンプ”へと変わるのだった・・・
・・・・・
午後12時24分
「さて、昼飯も終わったし、今度は皆で夕飯の材料でも探すでござるよ」
「えーっ、食べたばかりなのにですか?」
「山の修行の基本は食料探し主、今日は人数も居るし豪勢な夕飯になるでござるよ」
そうして楓の提案の元、山菜と取りにいくチーム、魚を釣るチーム、木の実を取るチームに別れ、食料探しが始まった。
・・・・・
アスナ・フィリア・モモタロスによる山菜探しチーム
「クンクン・・・やっぱわかんねえよキノコが食えるかどうかなんて・・「役立たず、良太郎においしい山菜を持っていけなかったらどうするのよ?」グギャ!?」
先ほどと変わらずぬいぐるみ姿で踏みつけられ奴隷のごとき扱いを受けるモモタロス、最早彼とフィリアの間の力関係には埋めがたいものがあった。
「・・・あ~あ、モモタロスも災難だね~」
「あの人絶対家庭とかで一番権力のないお父さんタイプだね・・・」
そんな不憫な彼をリンディンとウィルは同情のまなざしで見ていた。
「全く・・・“ガッ!”キャッ・・!」
「危ない!」
ガシッ
役に立たない(?)モモタロスをおいて先に行こうとるするフィリア、そのとき木の根っこに引っかかって転びそうになった彼女を助けたのは、彼女がネギの次に毛嫌いしているアスナであった。
「全く、こんな山道でそんな長いスカートはいてるから転ぶのよ?」
「・・・うるさい・・・」
「ま・でもそれだけ良太郎のことが心配でしょうがなかったってことよね?そう考えると確かにアンタっていいこのなのかも」
(!! ・・・・)
いつも火花を散らせている宿敵からの思いがけない言葉に同様をしめすフィリア、どう考えても自分のことを嫌っていると思う相手のよいところを見つけるなど実際中々できないことではある。
「・・・・アスナ」
「おっ、はじめて名前で呼んだわね?何?」
「ア~ン」
「えっ?ア~ン“パクッ!”・・えっ?」
バタッ!
その支持に思わず口をあけたアスナにフィリアはなんと、先ほどモモタロスがわからねえといったきのこを食べさせた。そのとたんアスナは顔を青くし、倒れた。
「し・・・しびれて動かない・・・」
「ふう、やっぱり毒キノコか・・・これはたべられない・・っと」
「あ~ん~た~ね~!」
「フフ、動けないならどうしようもないわねオバサン?」
体が麻痺し倒れているアスナをフィリアは見下ろすように眺めていた。
「言っとくけど少しくらい優しくしたからって私を手なずけられると思わないのね・・・じゃ、私は先にいってるから」
(ク、クソガキ~~!)
両者の溝は深まるばかりであった・・・
・・・・・
ネギ・このか・ウラタロスによる魚釣りチーム
「う~ん、ぜんぜん釣れません・・・」
釣竿をたらしてはや一時間、持ってきたバケツにはまだ一匹も魚が入っていなかった。
「あはは、まあそうそううまくかからんて、まだ時間もあるし、のんびりやろ?せや!ウチちょっとどんな料理道具あるか確認しとくは」
そういってテントに戻るこのか
「う~ん、せめてこのかさんが戻る前に一匹ぐらい釣らないとなあ~」
「フフ、それもそうだね。じゃあネギ君、竿をもてない代わりに僕が取って置きの釣りのテクニックを教えてあげるよ」
一匹も連れず途方にくれているネギに声をかけるウラタロス
・・・・・
30分後
「このかさ~ん!」
「あれ~、どないしたんネギ君?ってひゃあ!それどうやったん!?」
予定よりずっと早く、しかも元気いっぱいに戻ってきたネギ、そのバケツに入ったこぼれんばかりの大量の魚を見て、このかは驚いた。
「えへへ、ウラタロスさんに釣りのコツを教えてもらったら面白いくらい釣れちゃって」
「フフ、前に言ったでしょ?僕につれない魚はないよ。でも、ネギ君もなかなか筋がいいよ。なんなら今度町で僕の一番好きな釣りを一緒にしてみる?」
「?町で釣り・・・ですか?」
(ああ、あかん!ネギ君までウラちゃんにいけない方向に連れ込まれようとしとる!)
言葉巧みに女性をとりこにするウラタロスとそのかわいらしさと生真面目さ、そして偉大な父の遺伝からモテる才能がプンプンするネギ、彼ら二人の師弟関係の成立は、女の天敵の誕生になるのではないかと危惧するこのかであった。
・・・・・
良太郎・刹那・楓・ワカマルス・キンタロスによる木の実採取チーム
「ここの木の実はなかなか格別でござるがなにぶん背が高い上、細いでござるから上るのも大変なんでござるよそこで・・」
ヒュッ!
ドサッ!
楓がくないを木の上に投げると見事に実と枝の間をかすり木の実が落ちてくる。
「と、このように取るでござるよ」
「すごい長瀬さん!」
パチパチパチ!
はじめてみた忍者の超技術に思わず拍手を送る良太郎
「ハハハ、まあはじめはうまくいきようもないでござるが、刹那殿もやってみるか?」
「いや、私はこれで・・・」
そういって刹那が取り出したのは自慢の愛刀夕凪であった。
「なんや?いくら長い刀でもあの枝まではとどかないんとちゃうか?」
「フフ、まあ見ていてください・・・奥義“斬空閃”!」
スパーン!
ドサッ!
「おおーーっ!」
夕凪の刃に乗った刹那の気によって出来た刃がこれまた枝をかすめ、木の実を落とした。
シュウウン!
「凄いでござる刹那殿!その技は拙者が姉上から習ったことがないでござる!」
刹那の斬空閃きに感動し、おもわず良太郎に憑依するワカマルス、刹那と楓、彼女たちはいわばワカマルスおよびちょっと勉強不足な外人さんが思い描く理想の“サムラーイ”と“ニンジャー”なのである。
「そうなのか?別にたいした技じゃない。気のコントロールができればスグさ・・・とこえおでワカマルスは姉に剣をならったのか?」
「うむ、剣術と柔術や茶道や花といったものを一通り教えてもらったでござるよ!拙者にとっては自慢の姉で・・・少し刹那殿ににているでござるよ」
どこか誇らしげに姉のことを語るW良太郎だが、ふと、静かになる。
「・・・思えば、拙者のこの女性が苦手なのはある種、姉上のせいかもしれんでござるなあ・・・」
「? 自慢の姉上が原因なのでござるか?」
「うむ・・・・拙者はこっちにくるまでほとんど姉上以外の女性にあったことがござらんかった。そしてその姉上は弟の拙者が言うのもなんでござるが完璧な人でござった・・・・つまり、拙者にとっては姉上がすべての女性の基準なのかもしれんでござる・・・・」
「つまり大きすぎる憧れからくる極度の緊張と過剰な反応・・・というわけでござるな?」
「・・・・・うむ」
100点ともいえる楓の的を射た回答にうつむいて返事をするW良太郎、
さらに付け加えるなら、本人は無自覚だが、そのあまりにも尊敬する姉へのコンプレックスもまた、自分のこの弱点をなんとかしなければという焦りを生み出しているわけでもある。
「ワカマルス・・・」
すべてを話し、落ち込むW良太郎、刹那はそんな彼にかける言葉が見つからなかったが、彼女の隣に居た楓が一歩前に出た
「よいではござらぬかワカマルス!誰かへの憧れが弱さの原因だったとしても、それは真の弱さではござらんよ」
「!! 楓殿・・・」
沈み行く夕日を背に楓は中学生とは思えない大人びた表情で語った。
「弱いところのない者などござらん。もし自分には弱いところがないとうものがいればそれはただ単に気づいてないかそれから逃げ出した本当の弱きものでござる・・・・重要なのはそういう弱さを受け入れて尚、なすべきことのために突き進もうとする・・・つらいときに踏ん張ろうとする気持ちだと拙者は思うでござるよ?」
「楓殿・・・・」
「さっ、皆もそろそろ集まってるでござろうし、そろそろ戻るでござるよ!」
そういってまたのほほーんとした顔に戻り歩き出す楓、しかし彼女の言葉はW良太郎の心に長く残った。
・・・・・
「「「「「アハハハハ!」」」」」
その後ウラタロスの活躍などで大量に集まった食材で、良太郎たちはキャンプを思う存分楽しみ。山で楽しい一日を過ごしていた。
夕飯の後半までアスナの痺れが取れなかったり、女子が入ったドラム缶風呂にウラタロスが入ろうとしてフィリアによる折檻をうけたりとあわただしかったが・・・・
「う~む、元々拙者一人用のテントでござるから少々せまいでござるな~」
「アハハハ、ごめんね楓ちゃん・・・」
「うう、キツイ・・・やっぱり私は良太郎のところへ・・」
「駄目やでフィリアちゃ~ん?ほりゃ!」
ガシッ!
何気に良太郎のところえ行こうとするフィリアをこのかが抱きしめる
「は、はなせ・・・」
「アハハかわえーなー♪せっちゃんも一緒にどや?」
「い、いえ私は・・・」
ぎゅうぎゅう詰めの女子テントは話し声で実ににぎやかだった。一方ネギと良太郎、タローズのいる男子テントは・・・
「具午後ごごごおおおおおお~~~~!」
「だあもう!うるせえんだよデカグマ!」
「これじゃうるさくてねむれないよ~!」
別の意味で騒がしかったという・・・
・・・・・
4月13日午前7時・麻帆良学園内の大学キャンパス内
「ちくしょう・・・この腕のせいで当分一人で飯も食えねえ!あのガキ!」
両腕を包帯で巻き上げた格好の大学生・佐藤卓也、彼は昨日、無許可で狩猟をやっていた三人組のリーダー格で、現在両肩をはずされたショックで腕が使えない状態になっていた。(ワカマルスのやりかたがスマートだったため、後遺症は残らないが)
「あ~あ、せっかくネットで“アレ”を手に入れたのに試すのは今度かよ?くぅ~」
昨日のことなどやはり反省した様子のない彼に、そんな彼に光のためが入った
シュウウウウン・・・
ザアアアア・・・・
「ずいぶんと不満をためてそうだな大将?一体なにが望みだい?」
「う、うわっ!な、なんた!?」
砂の状態で現れた機械的な姿をしたイマジン、軽口で卓也に尋ねる
「まあなんでもいいからいってみなって!ただし、なるべく暴れられるような派手な願いでたのむぜえ~?」
・・・・・続く・・・・・
おまけ
【悪夢のキッスは突然に!?】
4月13日午前7時
「あれ~良太郎君たちまだおきてへんの~?」
山での睡眠は早く寝る分朝は早い、そのためとっくの昔に起きて着替えなどを済ますアスナたちだったが、良太郎たちはいまだ姿を現さない
「夕べはキンタロスのいびきがこっちまで聞こえましたからね・・・近くに居た良太郎さんたちには相当うるさかったんでしょうね・・・」
「ったくしょうがないわね・・・ホラっ!あんたたちあさよ・・・って」
仕方なくテントを開け、起こそうとするアスナだったが、そこで衝撃的なものを見る
「う~ん・・むにゃむにゃ・・・お姉ちゃ~ん・・・」
「う~ん・・・ごめんなさ~い・・・・」
なにやらうなされながら誤る良太郎に抱きついて眠るネギ、一人では眠れない癖が、こんなところでも発動してしまった。
さらに、それだけでは終わらない・・・
「ん・・・あれ?ネギ君がなんでここに・・?」
アスナによってテントが開けられ、そのことで目を覚ます良太郎、その瞬間
「う~ん・・・」
チュ
「なっ!!!???」
「へっ・・・?」
なんのはずみかネギが良太郎の唇にキスをしてしまった。
目覚めて10秒たたない状況で実におきた事態がつかめない良太郎とその衝撃的場面を見たアスナはしばし沈黙・・・そして・・・
「うわああああああああ!!!」
「何やってんのよアンタらああああ!」
二人の泣き叫ぶような大声は山を響き渡らせた。
その後ネギを殺そうとするフィリアをとめるのに必死になったりと大変な朝を送ることになる。
ちなみにこの朝の出来事はネギはその後聞くことがなく、良太郎にのみトラウマが残る形になった・・・・
HOME
| 書架top
|
Copyright (C) 2006 投稿図書, All rights reserved.