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第56話 大停電の中の決戦!ネギの知恵と勇気 投稿者:仮面ライダーマンティス 投稿日:07/27-00:53 No.2739  

「あのお方が言っていた特異点か・・・念のために聞くが引く気はないか?」

先日あった少年の衝撃の変身に驚くラズウェルとは対照的に、電王が現れたにもかかわらず落ち着き払った声でしゃべるラファエルイマジン。そこには例え戦っても絶対に自分が勝つというゆるぎない自身が見受けられていた。

「ったりめーだ! 久々のクライマックス、行くぜ行くぜ行くぜーーーっ!」

そんなラファエルイマジンの態度が気に入らなかったのと最近の出番の少なさによるストレスを爆発させる電王! いつものようにデンガッシャーを振りかざしてラファエルイマジンに向かっていった!

「でええい!」

「フ」
ヴウウゥンーー

キン!

電王が眼前でデンガッシャーを振り下ろした瞬間、手を掲げ底から光を放つとラファエルイマジンの右手には長身な西洋風の剣が輝いており、それでデンガッシャーのよる斬撃を防いだ!

「ならば仕方がない・・・ここで潰させてもらうぞ? ムン!」

「チィ!」

ヒュン!ヒュン!

ラファエルイマジンはかなりリーチのある剣をまるで自分の身体の一部のように軽々と振り回し、電王に斬りかかる。
その斬撃は長身であるにもかかわらず素早く、また的確に電王を狙って攻撃しているため、思わず距離を距離を取らされることになった。

「へっ!やるじゃねえかコノヤロー!こうなったらちょっとはえーけどオレの必殺技をお見舞いしてやる!!」

そう言って電王はラファエルイマジンから十数メートルの間合いをとったところからパスをベルトにかざしエクストリームスラッシュで勝負を決めようとする。
だが、ラファエルイマジンの力はこれだけではなかった。

「させん」

パアアア・・・
ドゴーーーーン!

「うおっ!」

パスを取り出そうとした時、今度は左手を翳すラファエルイマジン。するとその手からは青白く輝く球体が現れ電王に放たれた!
間一髪でそれをよける電王だったが、ラファエルイマジンは続けて光球を連射する。

ドゴドゴドゴーーーーン!!!

「どんなに距離をとろうと我が攻撃の前には逃げられん。覚悟しろ・・・」

そう言いながら光球を連射するラファエルイマジン!
電王もなんとか回避するがよけるのが精一杯で反撃する間もなく、二人が戦っていた大浴場は瞬く間に瓦礫と化した。

<モモタロス! あんまり逃げ回ったら寮が壊れちゃうよ!>

「バカヤロウ! んなこと言ってる場合じゃねえだろ!?」

今現在、この暗闇の寮の中ではたくさんの生徒たちがいる。
このまま下の大浴場が破壊されてゆけば上の階にいる女子達にも被害が出てしまう。
心配する良太郎と今現在必死に逃げ回っているモモタロスと口論になった。その一方でラファエルイマジンにも異変が起きた。

「な、何をやっているんですか!?私の望みはあの女を消すことです!事情は分かりませんがあの少年と戦うことやここの生徒を巻き込むよなマネなど許されません!!」

彼の契約者であるラズウェルが電王と戦うラファエルイマジンの前に立ちふさがったのだ。エヴァンジェリンは確か憎いし自分は彼女の死を望んだ。しかしそれだけであり、争う理由のない電王や罪もない者を巻き込むようなことはしたくないと望んだのだ。

「許されない? フッ、それがなんだというのだ? お前が私を許そうが許すまいがそんなこと我らの交わした“契約”には何の影響もない」

ラズウェルが立ちふさがり、一度手を下げたラファエルイマジンだったが今度はラズウェルの胸倉を掴み取り彼にこう囁いた。

「『求めよさらば与えられん』だったか? しかし生憎私は貴様の好きな神ではない。求めたものは何があっても、貴様が求めることをやめても与えてやるが、決して止まりはしない・・・何がどうなろうと必ず契約は完了させる。貴様には最早、選択の余地などないのだよ・・」

「そ・・そんな・・・・」

冷酷なラファエルイマジンの言葉にまるで人々を誘惑し、魂を奪う悪魔を重ね合わせるラズウェル。自分が願ったドス黒い願いが多くの人間を巻き込むこんでしまうこの事態に彼は公開の涙を流した・・・

<神父さん・・・>

「ケッ! なに契約者泣かせていい気になってんだ! そんなことさせるかよ!」

キン!

左手でラズウェルの胸倉を掴んでいるチャンスを狙いデンガッシャーをたたきつける電王!
しかしラファエルイマジンはソレを右手の剣で軽く受け止めた。

「フッ、こうなると契約者もお荷物のようだ。貴様との決着は望みを叶えた後、過去でつけるとしようか」

バサッ!

そう言って翼を広げたラファエルイマジンはラズウェルを掴んだまま空高くに上がった。

「あっ!待ちやがれテメー!」

「さらばだ!」

ブオオオオン!

地上でわめく電王を尻目にラファエルイマジンは夜の空に消えていった。

<マズイ!このままじゃエヴァンジェリンさんたちも>

「わーってる!オイこのかに刹那!ここの後始末はまかせたぞ!」

「は、はいっ!」

ブオオオオオン!

気絶していたまき絵たちが巻き添えにならないように守っていた刹那たちにそう告げ、電王もまたマジンデンバードでネギたちがいるであろう橋へと向かった。なんとかラファエルイマジンより先に向かわなければエヴァだけではなく一緒にいるネギやアスナも危険なことになる。切迫した気持ちを胸に電王はデンバードのアクセルを回した。

・・・・・

午後10時36分・学園都市の外れにある橋の上

「ハハハ、どうした逃げるだけか? もっとも、呪文を唱える隙もないだろうがな! リク・ラク・ラ・ラック・ライラック・・・」

杖に乗って飛び回るネギに容赦のない追撃を加えるエヴァと茶々丸、ネギも脱がされた中から僅かに残った魔法銃などの武器で対抗してここまできたがそれももう限界に近づいていた。

「こおる大地!!」

ガキイイイーーーン!

「アグッ!」

ザシャアーー

橋の上から現れた氷柱を間一髪で避けるネギだったが、それによってコントロールを失い地面に転げ落ちてしまった。

スタッ

「フフ、なるほど、どうにか学園外に逃げて電力が戻るのを待つ作戦というわけか・・・その武装といい10歳の子供としてはなかなか悪くない作戦だが奴の息子にしてはいささか残念な作戦だな?」

勝利を確信しゆっくりとネギに詰め寄ろうとするエヴァと茶々丸、だが、ネギの目はまだ新ではいなかった。

「(よし!)ま、まだです!ラステル・マ・スキル・・・・」

素早く立ち上がり呪文を詠唱しようとするネギ

「無駄だ!止めろ茶々丸!」

「ハイ、マスター」

ブオオオオン

エヴァの指示に従い、足のブースターでネギに向かってくる茶々丸!
だがその状況を見て、ネギはニヤリと笑った!

「ヘヘ、引っかかりましたね?」

カッ!
パアアアア!

「何っ!?」

次の瞬間自分のいた場所から十数メートル後ろの位置にあった別の魔法陣から姿を現した。

「今のは・・・そうか!転送用の・・・」

「そうです! 覚えたてでまだ、数メートルから十メートルちょっとが精一杯ですけどこの橋の上のいたるところに用意しました!」

ネギが昨晩用意した魔法陣は捕縛用のほかにもう一つ、これがあったのだ!

「フッ。なるほどな・・・逃げると見せかけてあちこちに罠を張り巡らせた自分に有利な空間で戦おうというわけか、やるじゃないかぼーや。イヤ、実に感心したよ」

「それだけじゃありません。・・・僕が逃げ回っていると思っていたエヴァンジェリンさんたちは追いかけるのに夢中で“後ろ”をみていなかったんです!」

タタタタタタッ!

「何!?」

そう言うとエヴァンジェリンは後ろから聞こえてくる足音に気が付いた

「つまり私のことね! てええええい!」

あらかじめこの場所に来ていたアスナが後ろからエヴァに向かってつっこんでくる!

「神楽坂アスナ!?・・・貴様ぼーやと契約していたのか!? だが、いかに従者といえど、ただの体力バカに私の障壁は・・・」

バシッ!

「ヘビッ!?」

ズシャアアアーーーー!

これまで幾多ものイマジン(主にモモとウラ)吹き飛ばしてきたアスナキックが炸裂! エヴァの障壁はあっさりと吹き飛び、彼女は妙な声を上げて転がった。

「さあて、ほんじゃま“クライマックス”といくわよネギ! アデアット!」

パアアアア!

「はい! ラステル・マ・スキル・マギステル・・・」


ハマノツルギを召喚し、戦闘態勢に入るアスナ。ネギもまた詠唱を開始する!

「クッ・・・茶々丸、ぼーやの詠唱を止めろ!」

「了解です」

「そうはいきません!」

パアアアア・・・
ヒュッ!

アスナの一撃に驚きつつも、ネギの反撃を阻止しようと茶々丸に指示を出すエヴァ、しかしネギはまたしても転送用の魔法陣を使い移動をした。

「くっ!己~」

「何、余所見してんおよ! アンタの相手はあたしでしょ! てええ!」

ヒュッ!

「クッ! はさみうちにして茶々丸を上手く翻弄し、パートナーと二人がかりで力の勝る私を抑えようという作戦か! だがいくら強化されたといってもただのガキ相手接近戦でも遅れは・・「行くぜ行くぜ行くぜーーーっ!」ってうおおおっ!」

『接近戦でも遅れはとらない』そういって得意の柔術で軽く投げてやろうとしたエヴァだったがアスナの勢い任せのハリセンの一撃に思わず避けてしまった。

「まだまだ! ていていていてーーえい!」

ヒュッヒュッヒュ!

その後も休むことない連続攻撃を仕掛けるアスナ、素人離れしたその身体能力とメチャクチャだがどこか威圧感が溢れるその攻撃に同様を隠せないエヴァ

「ええいどうなっている!?型もへったくれもない下品とすら言えるが妙に実践的な動きといい変に場なれした動きといい・・・貴様何者だ!?」

「フフン、生憎と化物どつくのはしょっちゅうやってるし、戦いだったらいつも良太郎のを見てて度胸はついてんの! 今日の私は最初からクライマックスだからねーーー!」

そう言ってモモタロスのマネをしながらソードフォームよろしくのデタラメ喧嘩殺法をでエヴァを翻弄するアスナ! さすがいつも間近で見ているのと性格に多少似通った点があるだけあってなかなかさまになっている。
そんなアスナに集中しているエヴァに更なる追撃が襲う!

「光の精霊11柱、集い来たれて敵を射て、・・・」

「いけないマスター!後ろです!」

「魔法の射手・連弾・光の11矢!!」

ドドドドドッ!

「クッ!」

バサッ!

転送を続けて茶々丸を翻弄しつつ唱えた呪文をエヴァにぶつけるネギ!アスナの方に気を取られすぎていたエヴァは完全に不意をつかれ、思わず上空に逃げたのだが・・・

「ヘヘ、もらったわよ?」

「何っ!?」

その一瞬でアスナもまた橋の上の電灯などを利用してジャンプし、エヴァの頭上を取っていた!

「おしおきと行くわよ? バカモモ直伝(?)私の必殺技パート1(超即興)」

パシーーーン!

「へぶう!」

アスナのハリセンが炸裂!エヴァは地上に叩きつけられ、そして・・・

「くっ! 貴様らよくも・・・“パアアアア!”こ、これは!?」

「よっしゃ! 狙い通り!」

エヴァの周りにネギが用意したもう一つの魔法陣、捕縛用の結界が発動!

「マスター!」

ザッ!

慌ててエヴァの傍に駆けよろうとする茶々丸だったが、すでにエヴァの前にはハリセンと杖を構えたネギとアスナが立っていた。

「チェックメイトです茶々丸さん! エヴァンジェリンさんが取り押さえられた今、アナタに僕達と戦う理由はないはずです!]

無用な戦いは望まない、エヴァにさえ危害を加えなければ必要以上の戦いはしないという茶々丸の性格を考えた上での、ネギの見事な作戦がちだった。

「ふ・・・・フハハハハッ!ここまでやるとはな!恐れ入ったよぼーや!経験から来る実力の差を補うための作戦といい、巻き込む形で参加させたパートナーを私にぶつける大胆さといい、やり方は異なるが貴様のその知恵と大胆さは間違いなく親父譲りだな・・・くく、」

罠にかかったにもかかわらずなぜか嬉しそうに笑い出すエヴァ

「・・・正直、こういう戦いで納得してもらうこともアスナさんにお願いをするのも気は進まなかったんです・・でも、僕の知ってるある人が、教えてくれたんです。誰かの力を借りることは決して臆病なことじゃないってことと、やらなきゃならないことは何をしてもやらなきゃいけないって! だから僕はエヴァンジェリンさんが納得するための最善の道を選んだんです。戦って勝つっていう・・・」

「フフ・・・、分かったよぼーや、ひとまずお前の血を吸うのは保留にしておいてやる。どの道もうあと十数分で電気も・・・」

バシャ!

「・・・・予定より早いな・・・いい加減な仕事をしおって・・・」

「アハハッ、じゃあ名簿には僕が勝ったって書いときますね♪」

「わっ!ふざけるな貴様、あんなセコイ手いざとなったら簡単に解けたんだぞ?きょ今日はおまえにはなをもたせてだな・・・」

学園に光が灯り、橋の上にも明かりがが照らされる中、ほっと胸をなでおろすネギたち、どうなることかと思った一連の吸血鬼騒動はこうして終わるかに見えたが・・・・

「なるほど・・・つまり貴様はまた唯の小娘に戻ったというわけだな?」

バサッ!

(!)

「「い、イマジン!?」」

一同が安心したと思った瞬間、まるで停電が復興するのを待ちわびたかのように空からラファエルイマジンが舞い降りた。

スタッ、

「な、なんでイマジンが出てくんのよ!?ってあなたは昨日の!?」

突如現れたイマジンに驚きつつも、アスナの目には機能あったばかりの神父がラファエルイマジンに掴まれた状態でいることに衝撃を受けた。

「き、君達逃げるんだ!こいつの狙いは・・・」

「!! 貴様はまさか・・・・」

ネギたちに必死に逃げるように呼びかけるラズウェルを見て、エヴァは驚く、なぜなら今目の前で見たこともない怪物に連れられている男は20年前、“自分が最後に殺した男”とウリ二つだったのだ。

「ネギ先生アスナさん、あの天使に酷似した生物はもしや・・・」

「はい・・・今学園を騒がせているイマジンです・・・・目的はなんなんですか!?」

茶々丸の問いに身を少し震わせながら答えるネギ、まだ自身の魔力には余裕があるとは言え、イマジン相手に無力なエヴァを守り闘うということがどれほど困難か無意識のうちに分かっていたのだ。

「ほう、我らのことを知っているなら話は早い、この男の望みはそこにいる女を消し去ること」

(!!)

ラファエルイマジンの言葉にショックを受けるエヴァ、それはこの学園に来て以来長い間忘れていた。過去の記憶・・・・“悪の魔法使い”として生きてきた自分が向き合わなければいけないと常々考えていた宿命だった。

「全開時の貴様相手だと少々分が悪そうなのでな。分かったらそこをどけ」

左手をかざし底にエネルギーをためるラファエルイマジン、しかしネギはそこからどこうとはしなかった

「・・・邪魔する気か小僧? 我らが望みを叶えるためなら手段をえらばないことぐらいわかっているだろう?」

「そうだぼーや。そこをどけ! コイツからあふれ出す魔力とは異なる巨大な力・・・お前ごときが勝てる相手じゃないぞ!? 第一、私は・・・実際あそこにいる男・・・ラズウェル・シンフォニーに恨まれても仕方がないことをした・・・」

(!! ・・・なぜ私の名前を・・・!?)

直接会ったことがない昔殺した男の息子など知らないものと思っていたラズウェルは驚く、ソレと同時に、今この瞬間、抗うこともせず、回りのものを守るように自ら命を差し出そうとしているエヴァが自分が描き続けたイメージとはあまりにも異なることに衝撃を受ける。

「何言ってるんですかエヴァンジェリンさん!?」

「どけぼーや、良く見ておくんだな・・・・。これが悪い魔法使いの哀れな末路さ・・・」

そう言って一歩前に出てラファエルイマジンの前に立とうとするエヴァだが、それでもネギは引き止めようとエヴァの前に立つ。

「そんなこと絶対にさせません!例えアナタが悪い魔法使いだろうと・・・僕の敵で人殺しだろうと、絶対に守ります!だって僕は・・・アナタの生徒だから!!」

((!!))

恐怖を必死に押さえ込みラファエルイマジンに立ち向かおうとするネギ
その姿にかつて死にそうになった自分を助けたお節介な男を重ね合わせるエヴァ、そしてラズウェルは敵であることよりも生徒であるエヴァを先生として守ろうとするその姿に神父であることよりも憎しみに支配された自分がひどく醜く感じた。

「そうか・・・だが結局魔法使い一人が薄い障壁と身体で身を挺したところでどの道まとめて消し飛ぶがな?」

「や、やめろーーーー!」

そう言って無慈悲にエネルギー弾を放つラファエルイマジン!
ラズウェルの後悔と自責の念がこもった叫びがこだまするその時!

ヒュン!

ドゴーーーン!

「えっ?」
「なっ!?」

「ふう・・・じゃーすとたいいみーんぐでござったな?」

放たれた光弾の先には人影はおらず、その直ぐ横にはネギとエヴァを抱えたW良太郎がいた

「の、野上良太郎!?」
「良太郎さん!」

「遅れてすまんでござるなネギ殿、モモのたわけが真っ暗な中バイクを飛ばしているうちに迷子になって時間をくったでござるよ・・・」

<オ、オイムッツリ!それは内緒だっていったろーが!>

「迷子ってアンタ・・・」

「さて・・・お主の目的はエヴァ殿でござったな?幼子の命を狙うばかりかわざわざ無力になったところを狙うそのゆがんだ根性・・・拙者が<俺にやらせてくれワカ!>キンタ!・・・わかったでござる」

シュウウウン・・・・

友の頼みに素直に答え一旦憑依を解除して素の状態に戻る良太郎、抱えてたネギたちを下ろし、アスナたちのところに向かわせた。

「アスナちゃん!皆をお願い!」

「わかった!」

「わかったって貴様何を考えているんだ!?そいつは少し気をかじったような人間になんとかできるようなあいてじゃないんだぞ!?」

これまでの動きから、良太郎が唯の中学生ではないとは感じつつもまだその正体に気付いていないエヴァは良太郎の身を案じたが、アスナもネギは心配はすれど任せる状態にはいっていることに疑問を感じるエヴァ、当の良太郎も落ち着き払っている。

「大丈夫だから・・・・神父さんも、あなたが作った悲しい願いきっと僕が消します。」

シュウウウウン・・・

「お前もやエヴァ!お前が何を背負ってようと俺らはとことん守るでえ!お前が昔作った真っ黒いもん、俺が取り払ったる!!」

カシャーーン!

「! お前、ソレは!?」

突然雰囲気が変わり、何処からともなく取り出したベルトを装填する良太郎に驚くエヴァ、そしてK良太郎は彼女達の目の前でパスをセタッチする!

「変身!」

ピッ、

<AX FORM>

カシャン
ファアアアン
ガシャン!

パサアアアアア!

空から舞い落ちる無数の紙のした、悲しい連鎖が生み出した邪悪な天使を倒すため一人の闘士がここに一人!

「俺の強さにお前が泣いた!」

「の・野上・・良太郎が・・・じじいの言っていた・・・」

「電王・・・」

良太郎のまさかの招待に驚きを隠せないエヴァと茶々丸
果たしてキンタロスはこの強敵ラファエルイマジンを打ち倒しエヴァたちを救うことが出来るのか?

次回、エヴァンジェリン編クライマックス!!!

・・・・・続く・・・・・

おまけ
【傍観者たち~ゼロのプロローグ~】

そんな彼らを見つめる黒い影、ブローカーは双眼鏡でじっと電王たちの戦いを観察していた。

「ふふ、いいですねいいですね。さて特異点君、はたしてどんな結末を迎えるのやら・・・“フォオオオオン”おや・あれは・・・」

そんな時、ブローカーの目に映ったのは、蒸気機関車のような音を鳴らし星空から降り立つ二両編成の電車だった。

プシュウウウ・・・・

スタッ、

その列車から降りてきた一人の少年はじっと彼をにらみつけた。

「おやおや、可愛い未来の義弟の助っ人ですか?」

「最初に言っておく・・・あいつのことなんてどうでもいいね。俺の狙いはアンタさ!」

カシャーン

そう言って少年はデンオウベルトに似たベルトを装填し緑色のカードを構える

「ふふ、そう怒らないでくださいよ。私のことを早く始末しておきたいのは分かりますが、私は今日は唯の見学、アナタだってこの夜の闇にまぎれて逃げるかも知れない私相手に“力の無駄遣い”はしたくないでしょ?」

「・・・・」

「フフ、そう眉間にしわを寄せずに楽しみましょう?」

にこやかな顔をするブローカーと彼を睨みつける少年、果たして彼らは?

仮面ライダーDEN-O-MAGI 第57話 闇を照らす金色の輝き!

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