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プロローグ2 投稿者:モフ・ハイマニューバ 投稿日:05/08-18:50 No.469

土方十四郎
幕府特別武装警察真選組の副長
真選組の頭脳にして『鬼の副長』と恐れられている人物。
早い話がこの人の上司だ。

プロローグ2

「おーし、行くぞー二人ともー」

「そうですね」

「ちょっとは話を聞いてくだせぇ」

いや、聞くまでもないでしょ?どうせ土方の野郎を始末するんで手伝ってくれ、とかそんなところだろうし。

「俺たちはそんなに暇じゃねぇんだ。
んなくだらねぇことに俺たちを巻き込むんじゃねぇっての」

暇そうだったけどなあんたは。

「じゃあな――んがっ!!」

帰ろうとしていた銀さんが突然奇声を上げて固まった。

「どうしたんですか銀さん、足しびれてたんですか」

僕がそう言うと銀さんが「あれ、あれ」という風に指を指している。

「んごっ!!」


その先には、目を血走らせて今まさにテレビを真っ二つにしようとしている神楽ちゃんの姿があった。

「成敗!!」

その掛け声と共に刀を振り下ろした。

「ちょっとォォォォ!なにやってんのぉぉぉぉぉ!!?」

テレビに当たる直前に銀さんが間に入って真剣白羽取りをしてくれたおかげで何とかテレビは無事だった。

「あ、銀ちゃん。話はもう終わったアルか?」

「お前は何のんきなことを言ってるんだコルァ!どうしてくれんだよこの状況!明らかに俺らが弁償することになるじゃねぇか!!」

「俺らって、勝手に僕まで巻き込まないでくださいよ!僕は知りませんよ。ここは雇い主である銀さんが弁償してくださいよ」

「お前らさー、もう大人だろ?だったら自分のやってることの責任くらい取れよ。つーわけで俺は弁償しません。ッていうかできません!!お金ないから」

「えばるな!ていうか張本人である神楽ちゃんが何で真っ先に逃げようとしてんの!?おかしいじゃん!ここは真っ先に君が謝りに行くべきでしょ!?」

「あんな奴に下げる頭なんかナイネ。お前が謝れヨ」

「別に謝らなくていいですから話を聞いてもらえますかねぃ」

「「「あっ」」」


「で、どこの土方をぶっ殺せばいいんですかー?」

「身内の問題だろ!私たちを巻き込むんじゃねぇよ!!」

「で、さっきの話の続きですけど…」

沖田さん、この人たちの話を完全にスルーしている。
ちなみ沖田さんの話はかなり脚色されているみたいだったんで、まとめると、
土方さんが最近マヨネーズ作りに凝っていたらしく、とうとう『至高のマヨネーズ』が完成したらしい。
で、それを食べさせようにも他の人たちは用事があるらしく沖田さん一人が食べることになりそうなので僕たちを拉致したらしい。


「『マヨネーズを作れねー奴がマヨネーズ語るなんてチャンチャラおかしい』なんて言わなきゃ良かった」

あんたが原因なのかよ!!と言うのをなんとかこらえて僕は尋ねた。

「他の人たちは用事があるって言ってましたけど全員じゃないでしょう。じゃあ残りの人たちは?」

その言葉を聞いた沖田さんは少し黙った後こう答えた。

「残った連中は皆土方さんの試作型マヨネーズで入院しやした」
「あんたらホントに警察ですか」

だがこういうと同時に僕たちは戦慄していた。
それじゃあ姉上の料理並じゃないか。

「…そんなにまずいんですか」

「いえ、ただのマヨの摂りすぎでさぁ。
ちなみに、近藤さんはいつもどおりストーキングをしてますぜ」

「おまえら、ちったぁ真面目に働けや」

銀さん、あんたに言われたくないよ。

「そういうわけなんで協力してくだせぇ、旦那」

「やだよ、依頼でもねぇのに、ンな面倒いこと誰がやるかっての。
万事屋はボランティアじゃねんだぞー。ちゃんと払うもん払ってからにしろー」

「そうアル!お前らみたいなヤクザ警察どうなろうと私たちの知ったことじゃないネ」

言いたい放題している二人からは悪いと言う気持ちが欠片も感じられない。

「じゃあ、あの壷は誰が弁償するんですかぃ?」

「んなもんボンドでくっつけりゃ直るだろ。なんだったら俺が直し
てやろうかー?」

やばい!けんかになる!!
そう思ったがけんかが始まらない。それどころか「じゃあ、直しといてくだせぇ」とまで言っている。

「あと一時間しかありやせんが頑張って直しといてくだせぇ」


あとがき
予定だとこの話でプロローグは終わるはずだったんですが……

副担任は侍先生(ネギま×銀魂)/プロローグ3

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