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プロローグ 投稿者:M・Tミゲ 投稿日:04/24-17:45 No.387
「ああああああああ、暇だってばよ!!」
里が一望出来る丘の上。
最も気に入ってるその場所で、彼は天を仰ぎ思いっきり叫んだ。
彼を見た目だけで判断するのであれば、初見の者はこう答えるだろう。
“秀麗”
別段とびっきりの美形、絶世の美顔を持っていると言う訳では無い。
顔立ちは少し童顔気味だが、悪くは無い。
それでも中の上かギリギリ上の下といった所、整ってはいるが顔だけで食べていけると言うほどでは無いし、これくらい顔なら街を歩けばそれなりに見つけられるだろう。
それで何故に秀麗と言わしめるかと言うと、それは彼のバランスと言うか彼自身が醸し出す独特な空気と言うかそういったものからだ。
先んじて彼の外見だが、先ず最初に目を引くのはその金色の髪であろう。
光に映え燦爛と輝くその髪は例えるなら日の光、あらゆる物を照らす光源たる太陽であろう。
彼をその髪を適当に伸ばし、後ろ髪を細長く紐で止めている。
「暇暇暇暇暇暇ぁぁぁぁ!!なん~んかおもしれぇ事ねぇかな~。」
ゴロンと仰向けに寝転がる青年。
彼のもう一つの大きな特徴、今のような快晴の空を思わせる天然青の瞳に天の雲が映る。
青年の背丈は、170後半から180の間ほど。
太過ぎず細過ぎず絶妙なバランスを保ち、それがまた彼を秀麗と言わしめるのに一役買っているだろう。
年の頃は20ぐらい、特徴は先ににも述べたが金糸の髪に青色の瞳そして、その顔の頬に浮かんだ“ひげの様な三本の痣”。
金色の髪に青い瞳、それだけでも十分に目立つのに更にこの背丈に身体つき。
街中を歩けば、色々な意味で注目されるであろう。
「ぶっちゃけ暇だ~~~~!!!!何でこう言う日に限って任務がねぇんだってばよぉ!!」
一人で騒ぐ青年。
手足をばたつかせ、駄々っ子が如く不満を大空にぶちまけている。
二十歳も近く男なのだが、妙に子供ッポイ所がある青年だ。
しかし、それがまた彼らしさと言うかなんと言うか、兎に角そう言った物で嫌味っぽさを無くしている。
……もっともその独特の喋り方せいで、少々馬鹿っぽく感じられるが。
「他の奴らは全員任務で出払ってるし、ばーちゃんは書類に追われて忙しいし、シズネの姉ちゃんはそれのサポート。エロ仙人は取材とか言ってどっかに覗きに逝ってるし、暇なのオレだけじゃん。」
さっきから不平不満をぶつくさ言っている彼、その名も『うずまき ナルト』。
ここ木の葉隠れの里の忍の一人にして、最近晴れて昇格したばかりの新米上忍。
その新米上忍であるナルトが、なぜこのような所で暇を持て余しブー垂れているのか言うと。
「ばーちゃんも心配性だよな~、『お前は働き過ぎなんだよ、今が一番重要な時なんだから大事を取って里で休んでいろ。』 なんて急に言ってきて、無理やり休暇取らせるんだもんなぁ。おまけに修行も禁止……おーぼー里長め」
と言う事らしい。
ちなみ彼がばーちゃん呼ばわりする人物はただ一人、現木の葉隠れの里の長である五代目火影『綱手』のみだ。
ちなみ彼女を、『ばーちゃん』呼ばわり出来る人物もナルトだけだったりする。
彼女、綱手が何故そんな事をナルトに言ったのかというと彼 『うずまき ナルト』は既に火影候補となった存在故にだ。
「……夢の火影まで後一歩か。」
新米上忍うずまき ナルト、その彼が行き成り火影候補とはこれいかに思われる事であろう。
しかし彼は、普通の上忍達とはさらに言えば普通の忍達とは辿った道が一味も二味も異なっている。
その身に九尾を封じられた里の犠牲者にして人柱力、迫害されながらも直向きに、ただ真っ直ぐと、『自分の言葉を曲げない』 その忍道を貫いてきた事は皆さんをご存知の事であろう。
万年ドベから這い上がり、封じられた九尾の力を己が力とし、終には“暁”と言う危険な組織を壊滅にまで追い込んだ中心人物。
それで終わりでは無くその後も直、ナルトの快進撃は続いていった。
二度目にして中忍試験に合格、更に危険な任務に自分から進んで志願していき功績を挙げ続け異例の速さで特別上忍に昇格。
“暁”とのギリギリ戦い、死闘を経験している彼にとって通常の任務ではその力を持て余してしまう程だった。
ただ貪欲にそれでいて溺れず直向きに力を求める、ある意味理想に近い事柄を彼はさも当たり前の様に行っていった。
その結果が今の彼。
上忍に昇格したばかりなのに、その名は諸国に知れ渡っている。
曰く『金色の悪夢』、曰く『閃光の再来』、曰く『四忍目の伝説』、曰く『木の葉の風雷』、曰く『お馬鹿な恐忍(きょうにん)』。
などと数多くの二つ名で呼ばれ、恐れられる忍びとなったナルト。
その中でも、木の葉の者達にさえ言わしめる程知れ渡った名前が二つ。
『人型の九尾』、もう一つが『九尾の花婿(手綱引き)』。
褒められてるのか、貶されてるのかよく分からない二つ名だが、まあ悪いイメージで里人に呼ばれてる訳では無いので褒められてるのだろう……多分。
そして今、彼はその功績が認められ試験も受けずに上忍に推薦、抜擢されそれを好機にと綱手により六代目火影候補へと上げられたのだった。
「へっへっへっ……何かまだ信じられねぇけど、でも火影になったからって言って終わりじゃねぇんだ。」
彼の夢は『絶対に火影になる』、そして『歴代のどの火影よりも強くなって、火影を越す』。
火影は彼にとってゴールでは無く、新たな出発点なのだろう。
「つっても、火影になるためには先ず下忍の担当上忍にならなくちゃいけないだよな~。」
行き成り文句に戻るナルト。
彼は上忍になったばかり、戦闘経験はまだしもその他の経験が絶対的に足りないと言うのが上層部。
火影とは里を統べその全ての忍達の頂点に立つ存在、問われるのは力だけでは無く指導者としての素質も問われる。
詰まりは火影に成りたくば、下忍を担当し指導者として磨きをかけてこいって事だ。
んでそう都合よく下忍候補がいる訳では無く、アカデミー卒業試験を待つ事になったナルト。
本来はその間も任務に就くのだが、先にも述べたとおり綱手が『働き過ぎ』と無理やり休暇を取らせた、んで今に至る。
「……あぁぁぁぁぁぁ、駄目だ!!オレってば退屈って一番嫌いなんだよな!どっかに面白い事転がって無いかってばよ!!!」
起き上がり、叫びたてるナルト。
落ち着きが無い、ドタバタ忍者なのは直って無いらしい。
普通、この様な事を叫んでも何も起こらないのが世の常なのだが、この『うずまき ナルト』と言う者は余程に運命の女神に好かれているらしい。(もしくはトラブルと悪戯の女神)
突如としてナルトの背後に巨大な気配が膨れ上がった。
「っ!!!?」
唐突に、何の予告も無く膨れ上がった何者かの気配にナルトは、咄嗟にその場から飛び退き勢いを利用して振り返る。
その彼の目に飛び込んできたもの、それは……
「な、な、ななななななな何だってばよ!!!!?これはーーー!!?」
そこに、一瞬先までナルトがいた場所にある物、それは例えるな巨大な穴だった。
空間にポッカリト開いた一つの穴、さながらブラックホールのように渦巻いている。
「一体なんだ、これ?」
恐る恐る中を覗き込もうと近づくナルト、その行為が命取りとなった。
キュィィィィィィィィィィィィン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
突如としてそんな掃除機のような音が響き、同時にこれまた掃除機のようにナルトを吸い込もうとし出す。
「はぁぁぁぁぁぁ!?ちょっと待てってばよ~~~~~!!!!」
好奇心に負けて覗き込んでいたナルトは、その強力な吸引力に耐え切れずにあっさりと、それで良いのか火影候補と思えるほど呆気なくその穴に吸い込まれてしまった。(笑)
「ほぎゃらにゃにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ…………!!!!!!」
後に妙な叫び声だけ残し、ナルトは空間落とし穴(仮)を落ちて行く。
ナルトを吸い込んだ後のその穴はそのまま静かに、誰に気付かれる事も無く、蝋燭の火が消えるかのようにフッと消滅してしまった。
TRY NEXT NEGI MAGI STAGE IN ナルト……
あとがき
はじめての方は始めまして、それ以外の方はお久しぶりです。(汗)
先ずは、全然更新できずに申し訳ありません。
現在、私のPCが故障中でして……小説データのバックアップを忘れ、新話、改訂版を更新できない状態でして……はい、言い訳臭いですね(汗)読んで頂いてる方には、本当に申し訳ありません。
一応、こちらの新・投稿図書に最初かあら掲載し直しと言う形を取らして頂く事にしました。見捨てないで、長い目で見て頂けると嬉しい限りです…(冷汗)
では、この辺りで……
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