HOME  | 書架  | 

当サイトは「魔法先生ネギま!」関連の二次創作投稿サイトです。ネギま!以外の作品の二次創作も随時受け付け中!

書架

[]

その2 『史上初? 忍者先生の誕生!』 投稿者:M・Tミゲ 投稿日:04/24-17:53 No.389  


口寄せの事故により、木の葉隠れの里時空を越え異世界へと飛ばされて来てしまったナルト。

飛ばされた先は、麻帆良学園。

紆余曲折を経て、 その人柄を学園長に認められ学園の広域指導員兼中等部2-Aの専任体育教師

をする事となる。

何も無い状態、0からのスタートとなってしまったナルト。

彼は、この世界で信用を勝ち取る事が出来るのか? 認められる事が出来るのか? 
夢を実現する事が出来るのであろうか?

この物語は、木の葉隠れの里の現・上忍+火影候補・意外性No1のドタバタ忍うずまき ナルト

が、異世界である麻帆良学園にて皆に認められ信用を勝ち取りやがては心を通わせていく……?


……多分そんな物語である。



魔法先生ネギま

~麻帆良忍風帖だってばよ!!~

その2、史上初? 忍者先生の誕生!


(えーと、この人は一体?)

ネギは、目の前に立つ一人の青年を見ながら心の中で呟く。

(学園長は、僕に紹介したい人が居るって言ってたから……この人がそうなのかな?)

ネギは学園長こと近右衛門に呼ばれ、そしてつい今しがた学園長室にやって来た。
しかしそこに学園長の姿は無く、代わりに目の前の青年がソファーに寝転がっていた。

そしてその青年―――詰まりナルトは、ネギの姿を確認すると突然起き上がりそしてその青い瞳を

真っ直ぐとネギへと向けて来た。

「……」

喋らずに、唯黙ってネギを見つめるナルト。

(な、何でだろう? 僕、何かしたのな?)

無表情に見つめられ、腰が引け気味のネギ。

そんなネギにナルトは、感情の含まない静かな声で短く問いかけた。

「お前が、ネギか?」

「え?あ、はい! 
僕がネギ・スプリングフィールドですけど……。」

それを聞いて、ナルトの眼が大きく見開かれる
そして大きく息を吸い込み。

「スッゲーーーーてばよ!!本当に子供だってば!!!!」

大きな声でそして満面の笑顔を浮かべ、まるではしゃぐ子供のように叫び出した。

「へ?」

行き成りの事に、ネギは間抜けな声を上げてしまう。

しかしナルト方はそんな事お構い無しと、嬉しそうに本当に子供のようにネギにと話しかける。

「なぁ、お前ってば本当に先生で魔法使いって奴なんだろ?それって、スッゲーってば!俺が下忍

になった時より年が低そうなのに、なのに先生やって魔法使いやってるんなてスゲー事だって!」

「は、はぁ。」

完全に呆気に取られてしまうネギ、余りに最初の印象と違いすぎる性格にただ、ただ生返事を返す

しか出来ていない。
一方ナルトは、何がそんなに嬉しいのか新しい玩具を手に入れた子供様にはしゃぎ立てている。

「な、な。お前、魔法使いなんだろ?だったらさ、何か魔法みせて貰ってもいいか!?」

「え!?え~と……それはぁ………。」

流石のネギも、こんなな事言われてしまうと困ってしまう。
目の前の青年は魔法の事を知っている、ならば魔法関係者なので見せても問題は無いのかもしれな

い。
しかし行き成り魔法を見せてくれと言われても、何を見せて良いのやら、ぞ以前に学園長室で魔法

を使っていいのか彼にはちょっと分からなかった。

(困ったなぁ、如何しよう。)

と、その時ドアが開き、そこから学園長がひょっこり顔を出す。

「お?ネギ君、もう来とったのかね……どうしたんじゃ?困ったような顔をして。」

「あ、学園長。それが……」

ネギが事との顛末を説明する。
それを聞いた近右衛門は、やれやれ大きな溜息をついてしまった。

「これこれ、ナルト君。昨日も説明した通りこの世界では、魔法の事はそれに関わる者以外には基

本的にその全てが秘匿されとんじゃ。説明も無しにそんな事頼まれても、ネギ君だって困ってしま

うじゃろうに……。」

「いや~、わりぃわりぃ。魔法使いなんて者が本当にいて、しかもそれが子供で先生をやってるっ

て言うんだからちょっと興奮しちまって……。」

ナルトは、右手で後頭部をかきながら軽く左手を上げて謝る。
でもやっぱり顔は、嬉しそうに笑ったままだ。

「まったく……。おお、そうじゃネギ君。こちらが今日から2-A組の体育の担当教員として、こ

こで働く事になった……。」

「うずまきナルトだってばよ!よろしくな!!」

ナルトは、そう言って片手を差し出す。

「あ、はい。こちらこそ、よろしくお願いします。」

ネギもそう言って、差し出されて手を握り返した。
その様子を近右衛門は、満足そうに眺めそして頷きながら言う。

「ナルト君には他にも、学園の広域指導員それにもう一つ、2-A組の副担任も兼ねて貰う事にな

るからの。ネギ君もイロイロ協力して、仲良くやってくれ。」

「わかりました。……所で~、ナルト先生は魔法の事を。」

「知ってるってばよ。」

しれっと答えるナルト。
その言葉に、ネギはさらに不思議そうに聞く。

「え?でも、どうしてですか?魔法を見せてくれって言った以上は、ナルト先生は魔法使いじゃ無

いんですよね?」

「違うよ。俺ってば忍者だからな。」

「に、忍者ですか!?」

「おう、忍者だ!忍の頂点して、この世界で最初にして最強の火影になる男だってばよ!」

驚き、眼をぱちくりさせるネギ。
英国人であるネギにとって、忍者とは東洋の神秘でちょっと偏見の混じった憧れのような物がある



「実はの、ナルト君にはちょっと込み入った事情が有ってな。詳しく話すと時間を食うんで省くが

、この世界の人間じゃ無いんじゃよ。じゃから魔法の事も教えといたんじゃよ、何かと必要じゃと

思ってな。」

「はぁ……そうなんですか。」

口を挟み、軽く説明をする近右衛門。
対するネギは、ちょっと(いやかなりか?)衝撃的な事に生返事しか出来なかった。
彼、ネギ・スプリングフィールドの頭の中では水の上を走ったり、分身したり、いろんなものに変

身したりする、黒装束で眼の部分以外を覆面で覆ったこの世界で 『間違ったイメージ』 の忍者姿

が想像されていたりする。

……彼には鼻歌交じりで出来たりする事だが。(服装以外)

「おお、もうこんな時間か。それじゃ頼んだぞネギ君。」

「あ、はい。それじゃナルト先生、行きましょうか。」

「おう。んじゃまたな、近衛のじっちゃん。」

先ずネギが一礼し学園長室から出る、それに続いて軽く手をながらナルトが出て行った。

「ふむ、少々不安な所もあるが、何とかなるじゃろうて。はて、それより大切な何か忘れているよ

うな……」

二人が出て行き一人になった部屋で、近右衛門は呟く。

「…………む、しまった。」

そこで彼は重大な己のミスに気付く。
実に単純で、何故忘れていたのかっと言うほどの簡単な問題。

「昨日は此処に泊まって貰ったが、ナルト君がどこで暮らすか決めとらんかった……どうしよう。」

どうしようじゃ無いだろう、近右衛門よ。
このままではナルトは、野宿決定だぞ。

ま、実際彼にとってみればそれ位、何でも無いかもしれんが……。



麻帆良学園女子中等部校舎、廊下。

朝、登校してくる生徒達が行きかうこの場所をネギとナルトはその目的地に向かってゆっくりと歩

いていた。
談笑しつつ目的地である2-A組を目指す二人、はたらか見るとちょっと不思議な光景。
二十歳前後の青年と、十歳位の少年が愉しげに談笑品がら歩いている。

因みにナルトの格好だが、この世界に来た時は木の葉の忍者服、つまり黒の下服に緑色のベストそ

れに額宛という格好だったが今は近右衛門の指示(と言うか忠告)でそれを脱ぎ、普通の紺の背広

を着ている。

もっともナルトがどうしてもと譲らず、木の葉の額宛はつけたままなので違和感ありまくり、つま

りは変なのだが。

「あ、ここですよ。2-A組のクラスは。」

「おう……ん?」

教室の前に着いたナルトとネギ、その扉を見てナルトある物に気が付くそれは……。

「おおお!黒板けしのトラップ!!懐かしいな~、こっちの世界にも在るのかぁ……。」

扉に挟まった黒板消しを見ながら、ナルトは何を思い出すように感慨深げ呟く。

(本当なつかしてば……確か、カカシ先生と初めて会う時に仕掛けたんだよな。)

ふとそこでナルトの頭に、ある事が浮かぶ。
懐かしい、本当に懐かしいあの頃の思い出を思い起こし、そしてその時おこった出来事を思い出し

、そしておもむろにニヤリと笑った。

そして全く自然に、上に挟まった黒板消しを気にせずにそのドアを開け、無造作に教室の中へと入

る。
止めようとするネギ、しかしそれを言う前にナルトは鼻歌交じりに中へと入る。
当然、その重力に従い支えが無くなった黒板けしが落ちてくる。
迫る黒板消し、それを気にも止めないナルト、となると結果は一つ。

ポフッ……

ナルトの頭の上に黒板消しは落ち、間抜けな音を立てしろい煙が軽く舞った。
しかしナルトはそんな事など気にも止めず、本当に自然にニコニコ笑いながら教壇へと足を進める



その先に待つのは今回のトラップ・パート2、ワックスの塗られた床。

(ん~?なんか床がやけにツルツルしてるってばよ……。)

しかし忍として鍛えられたバランス感覚を持つナルト、違和感は感じる物もそれに気付かず進む。

パート3、飛んでくる三個のピコピコハンマー。

(しかしこう言うのって結構、緊張するもんなんだってばよ。イルカ先生やカカシ先生も、初めて

の時はこんな気持ちだったのか~?)

少々、考え事していた為に無意識で回避。
むしろ、無意識にうちにピコハンをキャッチ!!

それを見た生徒達が一部歓声を上げ、一部舌打ちをしてたりする。

ラスト・トラップ、落ちてくる金ダライ。
ド○フなどでお馴染み、由緒ある一撃(笑)。

(最初の一言は何にしよう?やっぱり、カカシ先生の真似は不味いよな~……あれは引くってばよ

。)

ナルトは、無造作にその手に持っていたピコハンを放り投げ金ダライに命中させる。
それにより、金ダライはその軌道を変えられナルトがいる所とは別の場所にずれて落ちる。
つまりは再び、無意識に回避。

結局、引っかかったのは黒板消しのトラップのみ。
他の物は、本人が気が付かぬうちに全て回避。

それを目の当りにした2-Aの面子は、ちょーっと対応に困っていた。
黒板消しのみ引っかかって他のは全部、無造作に回避。
これでは反応に困るのも、無理は無かろう……だって間抜けなんだか凄いんだか分からんし。

そんな辺りの様子を気にする事無く、ナルトは教壇に立ちそして頭に乗っけたままだった黒板けし

を徐に取りチョークの粉を軽く払う。
そしてその青い瞳で教室を見回す。

この時、2-Aの生徒達は初めてナルトの顔を直視した。
思ったより整った顔、金糸の髪、青い瞳。

「今日からここで教師をやる事になった、うずまきナルトだってばよ!お前達、よろしくな!!」

呆然とするクラス、しかしそんなものはお構い無しとばかりに、ナルトはニッカリと笑いながら言

った。

「「「「「…………か」」」」」

しばしの沈黙後、そんな発音がクラスのあちこちで上がる。

「かぁ?」

「「「「「カッコいいーーーーーーーーーーー!!!」」」」」

「うおッ!?な、なんだぁ!!?」

歓声が上がり、クラス中に活気が戻る。。
最初の黒板けしの印象よりも、粉を払った事で顕になった金髪に碧眼という日本人離れした容姿の方が彼女たちの気を引いたらしく、怒涛の勢いで教壇へと押し寄せる。

「かっこいいーー、ねね、先生は何歳なの?」

「い、一応、今年で二十歳。」

「どっから来たんですか!?やっぱりその髪と眼からだから外国から!?」

「そ、それは秘密って事で。」

「彼女とか付き合ってる人はいるんですか!!?」

「いいい、今のとこはいないってばよ。」

「好きな物とか何ですか!?」

「ら、ラーメン。」

「今、何所に住んでるんですか!?」

「ま、まだ決まってないってばよ。」

わんさ、わんさと生徒が押し寄せ、次々に質問を繰り出す。
そのパワーに圧倒され、ナルトはその質問に逐一答えてしまう。

(な、なんなんだってばよ!こいつ等、サクラちゃん並に押しがスゲー……)

内心、思わぬ事態に冷や汗ダラダラのナルト。
素直にカカシ先生の真似でもして、第一印象は嫌いだ発言でもしときゃ良かったと思ってたりする



「ネギ、あれどういう事なのよ……てかアイツ何なの? 教師かとか言ってたけど……」

ポケーと事態を見ていたネギに、明日菜が声を問いかける。

「え?あ、はい。彼は、今日から2-A組の副担任として体育を担当してくれる、うずまきナルト

先生です。」

「ふーん、うずまき先生ねぇ……。てか、アンタあれ止めなくて良いの?なんかどんどんエスカレ

ートしてるし、そのうち服まで脱がそうとするわよ?」

「あわわ、そうでした!皆さん席に戻って下さい!」

あわてて止めに入るネギ、雲を散らすように生徒達を席に戻そうとする。
それに従い喋りながら席に戻る生徒達、ようやく開放されたナルトは大きく胸を撫で下ろすのだっ

た。



「ふぃーーーー……。」

「ナルト先生、お疲れ様です。」

あの後も休み時間の度に2-Aの質問攻めを受けたナルト、疲れて一休みしてる所にネギが労いの

言葉をかける。

「ん?おう、ネギと……えーと、誰だってばよ?」

その後ろに見慣れない人物がいるのに気が付き、思わず聞いてしまうナルト。
初対面で微妙に失礼だ。

「初めまして、うずまきナルト先生。僕はタカミチ・T・高畑。君と同じで、この学園の広域指導

員だ。」

しかし、そんな態度を気にした様子もなくタカミチは、笑顔で自己紹介をする。

「ん、おう。よろしくな!」

手を差し出すナルト、それに笑顔で応えるタカミチ。

「君の事は学園長から聞いてるよ。君の夢、実現出来るといいね。ま、分からない事があったら何

でも聞いてくれ構わないから。」

「ああ、サンキューな。タカミチ先生。」

そこでタカミチは、「じゃ、僕はこれで」と背中を向け去って行った。

「……ネギ。あのタカミチ先生って、かなり強いだろ?」

「へ?え、分かるんですか?」

タカミチが去って行った方を眺めながら、ナルトはネギに話しかける。

「ああ。なんつーか、気配でな。」

「タカミチは強いですよ。何せ以前、僕の前で笑いながら拳で、100mの滝を真っ二つにしてま

したから。」

「……マジ?」

「はい」

強いとは感じていたが、まさかそこまでとは思って無かったナルト。

(うっへ~……そりゃ、それにゲジ眉の奴といい勝負だって。)

余談だが彼の友人の一人、ゲジ眉ことロック・リーは蹴りで湖を真っ二つに両断した事がある。
今や彼は里内、外でも並び立つ者がいないとされるほど、体術の超スペシャリストだ。

その時。

「ネギ先生ー!ナルト先生ー!大変だよ~!!」

「こ、校内暴力が……」

「へ?」 「はい?」

泣きながら飛び込んできた、亜子とまき絵二人の目は点となってしまった。

閑話休題

所変わってこちらは、麻帆良学園にある庭の一つ。

「この、おばはん!!」

「なんですってこの、ガキィー!!」

今ここではある二つの勢力が、ちょっとした争いを起こしていた。
ご存知、麻帆良学園本校女子中等学校2-A組。
もう片方は、麻帆良学園聖ウルスラ女子高等学校2-D組。
いざこざ最初の原因は、場所の取り合い。
中等部の2-Aが者達がバレーをやっていた場所を、無理やり高等部2-Dの生徒が無理やり奪お

うとしたのが事の始まりだ。
なんだ、かんだ行って内にアスナやあやかがやって来て売り言葉に買い言葉、終いには取っ組み合

いがになり今に至る。

「こらーーー!!君達、待ちなさーーーーい!!」

そこに亜子とまき絵が連れて来た、ネギとナルトが走ってやって来る。

「僕のクラスの生徒を苛めないで下さい!!僕、担任ですし怒りますよ!!!」

ネギは二つのクラスの間に割って入り、どうにか争いを止めようとする。

しかし、それは何と言うか、ぶっちゃけ無駄な努力に終わってしまった。

「「「「「きゃ、きゃーーーーーーー!可愛い~~~ん!!」」」」」

抱きつかれ、揉みくちゃにされ出すネギ。
あわてて抜け出そうとするも、何にもも女子高生達に抱きか固められてしまって身動きが取れてい

ない。

(あ~あ……あれじゃ駄目だって。)

それを見ていたナルトは、軽く溜息をつきながらそう思った。

争いはネギが来た事で更に悪化し、ネギを取り返そうとする(?)2-A組とそれを奪おうとする

(?)女子高等部で乱闘が起こりだす。
ネギもそれを何とか止めようとするも、もとより背が無いし慌てているために中々思うように止め

られていない。

(しゃーない、俺が止めるか……)

ナルトは、スッとその身を低くし右足に力、即ちチャクラを集中させる。
そしてその足を、一気に踏み出す!

ダッ!!

踏み出し、そして踏み込み二つのクラスの間に一気に割り込み。

「フッ!!」

軽く短く息吹き出し軽く、本当に軽く、彼にとってはなでる程度の感覚で先頭で争う者達を押し離

した。

「ヘッ!!?」 「なっ!!!?」

突如現れいとも簡単に自分達の間を割った人物、全員が驚きながらその人物を見る。

「う、うずまき先生?」

軽く押され、すこし後ろによろめいたいたアスナが呆然とその名前を呟く。
しかしそんな事はお構い無しに、ナルトは息を吸い込みそして一気に宣言する。

「この喧嘩、この俺が預かるってばよ!!!!!」

行き成りの事に、再び呆然となるその場の面子。
流石に意外性№1のドタバタ忍者、勤務初日から度胆を抜きまくりだ。

「両方、一旦この場は引けってば。何も考えず、ただ感情のままに争うなんてそれこそサルと変わ

らないってばよ?」

にっししし、と笑いながらナルトは腰に手を当て、両者をそれぞれ見ながら言う。

「で、でもうずまき先生!先に向こうが仕掛けてきたんですよ!」

「んーとお前は……あっ、出席番号8番の神楽坂明日菜だったな。同じだってばよ、手そ出したら

変わらねぇ~、喧嘩両成敗。」

そう言われ、少しションボリする明日菜。
流石に自分にも非があったと思うから、それを指摘され少々へこむ。

「それにお前達の方もだってば!ガキだ、ガキだって言ってるけど、お前等の方もやってる事は同

じだ。ガキと変わらん。」

そう言われ、今度は高等部お方がしぼむ。
少しなりと自覚は有ったのであろう。

その場、全体がナルト(先生)の怒られるという事態に暗く沈む。

しかし、これで怒ってハイお終い、なんて言う可愛い性格をナルトはしていない。

「んでもさ、やっぱりここで止めて、はいお終いなんて言ってもスッキリしないよな~……お互い

さ。」

顎をしげしげと掻きながらナルトは、ニヤリと悪戯小僧そのまんまの笑みを浮べながら言い出す。

こ説教をでもされるのでは、と思っていた両方の生徒はとても困惑顔だ。

「「「「「は、はぁ……」」」」」

「そこでだ!ちょうど都合がいい事にこの後、俺が始めて受け持つ授業がある。そこで何らかの、

運動、スポーツで決着をつけるって言うのはどうだってばよ?」

ニヤニヤを笑いながら、ナルトは未だ事態について行けず呆気に取られている生徒達に言ってのけ

る。

しかしこの後、さらに困惑を煽る言葉をネギは告げる。

「もちろんただの勝負とは言わねぇ。高等部が、賞品としてもれなく1/1サイズ、本物ネギをプ

レゼントでどうだ!」

「「「「「………………ええええええええええ!!!?」」」」」

この言葉には流石ネギも、その他の者達もビックリ仰天。

「そんかわし、2-Aが勝った場合は今後一切、高等部は2-Aに突っ掛からない事!!これで如

何だってばよ?」

「先生!!いくら何でも、無茶苦茶すぎますわ!よりにもよって、ネギ先生を賭けの対象にするな

ど!」

「そうですよ!」

あやかを始め、2-Aの何人かが抗議をしようとする。

「あら。私達の方は、一向に構わなくいわよ?」

一方、女子高生集団の方は何気にこの提案に全員乗り気だ。

「それとも何かしら?あなた達は勝つ自身が無いの?……所詮、お子ちゃまは口だけね。」

それを言われちゃ、引っ込みがつかない。
負けず嫌いが多い2-A、そんな言葉を言われては返事する者が出てこよう。

「上ー等ーじゃない!そこまで言うんだったら、受けて立ってやるわよ!!」

明日菜が開口し、宣戦布告を受けて取る。

「それじゃ決まりね。種目はそうね……ドッチボールなんてどうかしら?ハンディとして、そちら

にはネギ先生と、うずまき先生でしか?、も参加をさせてもいいわよ。」

「分かったわ!さっきの事守りなさいよ!!」

こうして2-4+ネギとナルトVS女子高等部2-Dの、ドッチボール対決が実現。

どうなる次回!!

「ナルト先生!頑張りましょうね!!」

「……なぁ、ネギ。」

「はい?」

「ドッチボールって、一体どんな競技だってばよ?」

「……っへ!?」

本当にどうなる次回ーー!!!


TRY NEXT NEGI MAGI DODGEBALL BATTLE……

麻帆良忍風帖だってばよ!! その3 『いざ! 尋常に勝負(ドッヂボール)!!』

  HOME  | 書架top  | 

Copyright (C) 2006 投稿図書, All rights reserved.