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その3 『いざ! 尋常に勝負(ドッヂボール)!!』 投稿者:M・Tミゲ 投稿日:05/13-03:30 No.505  

ナルトは、『ドッチボール』を知らない。

彼の世界に、その遊び自体が無かった訳では無い。

言ってしまえばこの競技は、ボールを投げて当てる短調な遊びが競技となった物。
当然と木の葉の里にもソレに準ずる遊びがあり、そしてそこに住む者たちも当然のようにソレを知っているであろう。


ではなぜ木の葉に住んでいてナルトが、ソレ即ちドッチボール自体を知らないのか?


答えは簡単、彼は幼い頃に彼は同年代の子供と遊ぶと言う事を碌にしなかったから。

否、正確に言い直せば“出来なかった”からだ。

なぜか? 

その答えも簡単だ。


彼は九尾を封じた人柱力、つまり『九尾の器』、その事実だけで彼は木の葉の里人により忌嫌われ憎まれる。


大人達は彼の事を避け蔑み、子供達に近寄らないように言い聞かせた。

子供達もそんな親の態度を受け、ナルトを避け一緒に遊ぶと言う事しなかった。

ドッチボールという物を見たことは有るが、彼はそれ名前なのを知らないやった事も無い。
当然、ルール等も知らない。

この事は、今では語る必要は無い事ではある。
ここで大事なのは、ナルトがドッチボールを知らないと言う事実。

余談ではあるが、『鬼ごっこ』や『かくれんぼ』は知っている。
理由は忍者学校の初期実技の授業に、それを模した忍者の授業があるからである。

そんなナルトが、果たして2-Aを勝利へと導く事が出来るのだろうか?


「いや、余裕だろ。忍者だし」、と言う突っ込みはお願いですから止めて(切実(汗)。


魔法先生ネギま

~麻帆良忍風帖だってばよ!!~

その3、いざ!尋常に勝負(ドッチボール)!!


中等部校舎屋上のコート。

少々、大げさではあるがここが決戦の舞台。


「よろしいですか皆さん! この勝負、絶対勝ちますわよ!!」

「分かってるよ。負けたらネギ君、取られちゃうもんね。」

あやかの言葉に、まき絵が答える。
他の者達も気合、やる気ともにに十分の様子だ。

「でも、相手は高校生でしょ? 大丈夫かな~。」

「大丈夫です!」

「こっちには現役体育教師の、ナルト先生がいます!」

明石祐奈の疑問に双子の鳴滝姉妹が揃って言い、そしてナルトの方を指差す。

「…………なるほど~ドッチボールとはそれぞれのチームに分かれて、互いにボールを投げあい当て合う競技なのか。んで最後に人が多くの残ってたチームの勝ちと……ふむふむ。」

当のナルトはコートの隅で、しゃがみこみ本を読みながらオイオイな独り言を呟いていたりする。
ちなみに呼んでいる本のタイトルは、『スクスク体育(1・2年生編)』……これは麻帆良小等部のための指定教科書だったりする。

『『『……』』』


痛い沈黙が2-Aの生徒達の間を走る。


「……さぁみんな! このドッチボール、絶対勝つわよ!! 年下だからって舐めてるあいつ等に一泡吹かせてやるんだから!!!」

「「「「「おおぉぉーーー!!!!」」」」」

明日菜の言葉に、気合を入れる2-A。


(((((駄目だ!ナルト(うずまき)先生は、当てにならない!!)))))


何も言うまい、一致団結しているようだしこれで良しとしよう。

何はともあれ、ナルトは初の授業で 『頼りにならない抜けた先生』 という彼が元担当上忍に最初に抱いた印象と同じ物を教え子に持たれる事となった。
蛙の子は蛙と言うか、なんというかまぁ…………師弟で嫌なところが似てしまったものだ。

ちなみに2-Aにおける最大(異常)運動能力保持者集団、通称『2-A武道四天王』は古菲を除き全員見学。
他にも、強力な戦力となる茶々丸もエヴァンジェリンと共に見学。
彼女達が抜けいる2-Aとしては、気は抜けない状況だ。

他に抜けている者は、チアリーダーの三人組、主席番号最後尾のザジ・レイニーディ。
前の者たちを合わせて、合計9人が見学と言う事になる。

残りの生徒は22人、それにナルトとネギが加わり合計で24人。
高等部組みは参加するのはどうやら11人、つまりこの戦いは中等部23人VS高等部11人の戦いとなる。
これが有利と見るか、不利と見るかは人それぞれだろう。


ただ一つ言えるのは、ドッチボールにおいて人数が多ければ多いだけ良いと言う訳では必ずしも無いと言うことだ。


そして、いよいよ試合が始まる。




試合が始まり、時は少し経つ

最初は押し調子であった2-A。
しかし試合が少し進み2-Aの者達が、ドッチボールじゃ人数が多ければ良いという物じゃ無いという事にようやく気が付く。

人数が多ければ固まりが出来やすい、固まりが出来れば当然ボールも当て易い。

「みっみんな、固まらないで散って!!」

固まり、良い的にされていたクラスメイトに明日菜が声をかけて分散さようとする。
途端、雲を散らすようにバラバラに逃げ出す2-A。

「こうなるのも予定通りよ。次に狙うのは……明らかにボールを取る意志が無い奴!!」

しかし、それも計算の内とばかりに運動が苦手と思われるもの達を狙いだす高等部組み。


何というと……言っちゃ悪いが、完璧に悪役である。


とこで、その時のナルトは言うと。

「ふむふむ……五秒ルールなんて言うのも有るのか。意外に、奥が深いってばよ。」

ドッチボールについて未だに勉強中。
ただ読んでいる本は変わっている、今読んでいるのは『漫画で分かるドッチボールの全て(~これで君も明日からドッチプレイヤーだ!~)』 という異様に厚い漫画。(汗)

それをボールが飛び交う決戦のコートで読むその姿は、やはり彼の担当上忍を彷彿とさせるものがある。


……伝染(うつ)ったのだろうか?


「このっ!!」

怒った明日菜が、本屋こと宮崎のどかに迫ったボールを片手でキャッチし怒りのままに全力で投げつける。

「行くわよ! 女子中学生の底力、見せてやるっ!!」

普通の女子中学生では投げられない様な剛速球は、狙いを定めた先へと一直線に飛んでいく。



しかしそのボールは、誰一人アウトにさせる事無く、あっさりとその使命を終える事となった。



いともあっさりと、高等部リーダー格の英子の手よって止める明日菜の剛速球。

しかも片手で。

「え!?」 「なっ!?」

目の前で起こった出来事に、2-Aの全員が目を丸くして驚く。

「ふふふ……」

そんな2-Aの者たちを見下すように構え、余裕の笑いを浮かべる高等部組み。

「フ……馬鹿力が自慢のようだけど、その程度で全力投球とは笑わせてくれるわね。」

「えーーーーっ!!」

「馬鹿力のアスナさんの全力投球を片手で……!!?」

「馬鹿力、馬鹿力ってうるさいわよっ!!!」

楽勝ムードで余裕を見せる(その割には手が痛そうだが……)、女子高生。
あっさりと止めて事に、無意識にかなり失礼な事を言い驚くネギ。
馬鹿力を強調されて、キレる明日菜。


皆さん、それぞれの特徴がよく分かる。


「あんた達みたいな子ザルが、私達に勝てるはずが無いのよ。」

悠々と続ける高等部。
本当に、悪役臭い方達だ。

「何せ私達は……」

一斉に、これまたどこかの悪役よろしく服を脱ぎ捨てる。

「ドッチボール関東優勝チーム!! 麻帆良女子ドッチ部、『黒百合』!」

制服の下から現れたのは、揃った刺繍の入った体操着風のユニフォーム姿。
空気に酔っているのか、非常にノリよく名乗りを上げるチーム『黒百合』

一方、ソレを見た女子中等部の方は冷めた雰囲気で。

「高校生にもなってドッチ部って……」 「小学生位までの遊びちゃうん?」 「関東大会って言うのも、きっとあいつ等しか出て無かったんじゃない?」

冷めた目を向け、小声でヒソヒソ話。

その中でただ一人、ネギだけが素直に驚き拍手している。

因みに、ドッチボール競技と言うのは確かに知名度こそ低いが実はその大会等の規模はそれなりに大きい。
全国には、大小様々なチームが存在し、中には相当な施設・人数を誇るチームさえある。
日本にはまとめ役と成っている大きな協会も実在し、其々の地区、時には全国的で年3・4回は大会を開いている。
人工密度の高い関東圏は、当然それ相応のチーム数がありその中で勝ち抜くとなると当然かなりの実力が必要となる。


詰まり何が言いたいのかというと、関東大会優勝チームである『黒百合』は実力はかなりのものだと言う事だ。


よって流れとして、2-Aは次々にアウトにされてみるみる内に外野へと送られていく事となる。


そして。


「必殺―――太陽拳!!」

リーダー格である英子(黒髪ロングのキツメの女子高生)必殺技……てか、明らかに某漫画が元ネタの技が炸裂し、ついに主戦力あった明日菜がアウトにされる。
(余談ではあるが、ドッチ競技の大会・試合と言うのは大抵が屋内での物だ。したがって、この必殺技は実は本番では殆ど役に立ちそうに無かったりする。)

「もう一撃!」

「あんっ!!」

更に二撃目、当てられて尻餅を付いている明日菜に容赦無く、意味も無い追撃を加える。

「なっ……!? 二度も当てて!!」

「何や! ひきょーもんっ!!!」

ネギと亜子が、その余りの行いに抗議する。
それを聞いた英子は、少々二人の剣幕に冷汗をかきながらも声を高らかに言う。

「おだまり! どんな汚い手を使ってでも勝つ!! それが『黒百合』のポリシーなのよっ!!」

嫌なポリシーではあるが、あながち間違った事はでは無い(正しくも無いが…)。
試合などでは、結局は勝った者が先に進める。
審判にバレなければ反則もテクニック、プロの世界でもそう言う事はザラだ。

もっとも、この場合は少々違うであろうが。
この場合は、反則と言うよりは意味の無い嬲り行為……とても勝利に繋がる行為とは思えない作者である。(明日菜を、行動不能にするのが目的であろうか?)

しかし、どこか悪役・悪党くさいチーム『黒百合』である。(悪人、悪とは別。)

(あのお姉さん達、ワザとやったな――――今のは余りに酷いです、よーし……!)
「ラス・テル、マ・スキル、マギステル……」

余りに女子高生組みの行いの酷さに憤慨し、ネギは皆の視線がある事もお構い無しに魔法を使い勝ちに行こうとする。

「きゃっ!」 「な、何!? この風は!?」

彼の魔法始動キーに従い、辺りに風が生まれどんどん大きくなって行く。


「コラ、ネギ坊主」 「ほいスットプ、ネギ。」


呪文の詠唱に入るネギを、明日菜が後ろから小突き、先まで本を読んでいたナルトも何時の間にネギの後ろに周り込みその口を手で塞ぐ。

「余計な事しないでよ、それじゃあいつ等と一緒じゃない。」

「そうそう。戦いじゃねーんだから。スポーツは、正々堂々やるもんだってばよ。」

ナルトと明日菜の二人が、同時にネギを嗜める。
行き成り止められたの、今一に二人の言葉が飲み込めず呆然としてしまうネギ。

「スポーツでずるして勝っても嬉しくないのよ。折角うずまき先生がスポーツ勝負を提案してくれたんだから、先生の言うとおり正々堂々いきなさいよ……男の子でしょ。」

「あ、アスナ…さん……」

呆けるネギに、明日菜は軽くその背中を叩き外野へと向かった。

「みんな、ごめんね。後は頼んだーー」

「ア……アスナ~」

すまなそうに謝りながら、外野へと向かっていく明日菜。

明日菜が内野からいなった途端、2-Aの全体が暗い空気になる。

「あうう~~アスナがおらへんくなったら、もーダメやー」

「もう、お終いだよー!」

亜子とまき絵の、弱気な発言。
「もう、絶対勝てない」、そんな諦めの表情が2-A内に渦巻く。

「み、みんな諦めちゃダメです!!」

そんな中、ネギが大きめの声で叫び出す。

「アスナさんも言ってたじゃないですか!! 後ろを向いてたら狙われるだけだって! 前を向いてたらボールが取れるかもしれないんです!! 頑張りましょう!!!」

力強く、そして必死に生徒達に喝を入れるネギ。

その姿は、十才ながらも立派な先生の姿に見える。

先生とは何も勉強を教え知識を詰め込ませるだけの存在じゃ無い、読んでその字の如く“生”徒達の“先”導していく存在、それが先生と言うもの。

今この時のネギは、間違い無く『先生』と言える存在であろう。

「あ~~…一ついいか。」

とそこで、今の今まで一切に何もしなかったナルトが、行き成全員の視線を集める。

「諦めるってんのは簡単な事だ、それ程に楽な事は無いだろな―――――けどな、それをしちまったそこで終わりなんだぞ?」

静かにそして穏やかに、しかし決して軽くない優しくない口調。
言い聞かせるのでは無く、語りかけ問いかけるそんな声色。

「諦めて、いやな事から目をそらして、出来っこないっていじける。そんな奴にはなーんにも出来やしないってばよ。そこで終わり、なーんもかーんもな。」

最初の印象、次の印象、どの印象からもかけ離れた青年の顔、言葉……。

その姿に周りにいる生徒はおろか、見学している者達、更にはあのエヴァさえも言葉に一瞬呑まれそうになる。

だれも喋らない……否、喋れない。
そんな雰囲気が、空気が、今のナルトからは出ていた。
大した言葉を言っている訳では無いのに、その言葉には異様に重たさが、まるで老齢な学者のような含蓄の重たさが感じられる。

「お前等それで良いのか? 駄目だ駄目だって思い込んで、可能性ぜ~んぶ潰しちまうのか?」

その言葉に、ようやく何人かの生徒が弱々しくではあるが首を横に振る。

そんな僅かな動きを見てナルトは、小さく微笑みながら更に言葉を繋げた。

「だろ? そんなの嫌だろ? だったらやって見ろよ、別に逆転できねぇ訳じゃねぇんだ、確かに明日菜が当てられて戦力はダウン――――――でもお前達が諦めないなら勝てる! ここぞって場面で一番大切なのは、絶対に諦めねぇ『ド根性』だってばよ!!」

小難しい言葉使わず、誰にでも思いつくようごく単純な、言ってしまえば当たり前の事。
当たり前すぎて、大抵の人間は言葉に出す事すらしない、する必要が無いと感じるような言葉。
言っている事は「諦めたら終わり」、そんな単純などこでも聞くような気慰めになりかねない至極当然の台詞。

ただなぜか、その言葉が彼にとってどれ程の物なのか、どんな物を背負えばそこまでの物に変わりえるのか……


彼が発する『当たり前の言葉』には、誰にでも感じられる程の理屈抜きの重さが乗っている。


「ナルト先生……ネギ先生…………うん!そーだね!!負けたらネギ先生、あいつ等に取られちゃうもんね!!」

ネギとナルトの言葉を聞いたまき絵が、その顔に何時もの笑顔を取り戻し気合を入れるかのように強く頷く。
それに吊られるかの様に、他の者達もその顔に次々に明かりを取り戻す。

「そうだよ! このまま舐められたまま終われないよ!」

「よーし!! 勝つぞーーー!!!!」

コートに残った者たちに、気合が入る。
チアリーダー組みの応援にも力が入りだし、それを見ていた四天王の見学組み、龍宮 真名、長瀬 楓それに桜咲 刹那のそれぞれの口にも僅かに微笑が浮かぶ。

「よしよし。お前等、気合十分だな。それなら勝てる! ってかお前らがそうなら、これらは俺もちゃんと参加すっからオレが勝たせてやるってばよ!」

明日菜がアウトになり、主戦力の殆どが外野。(…そうでも無いかな?)
そんな状況下で、2-Aの反撃が始まる。



明るさを取り戻した2-A。
ナルトが真面目に参戦する事になり、少しは皆の気も軽くなっている。

それでも『黒百合』は、余裕の表情でその様子を一笑し言い放つ。

「フフ……往生際が悪いわね、もうあなた達の負けは決定しているようなものなのに。今更、ドッチのルールも知らない教師が一人増えたぐらいで勝った気なんてね。そもそも、中学生が高校生にたて突こうって言うのが……」

「ああ~あ、グダグダ言ってないでとっとと来いって。世間じゃぁ、実力の無い奴ほど良く吼えるんだよな~。」

「んなっ!!!!?」

嫌みったらしく紡がれる言葉に、ナルトは挑発交じりにあっさり流す。

その言葉に、一気にカチンとくる英子。
2-Aの生徒達は笑い半分、そんな挑発して大丈夫かなと言う不安半分で見守る。

「ふ、ふん! 先生こそ偉く吼えるんですねぇ!? ドッチの事を、何も知らなかったヘタレな体育教師のくせに!」

挑発を挑発で返す英子、しかしその行いは見通しが甘いと言わざる得ない。
挑発のしあいとなれば、当然に年上でそれだけ長い間生きていたナルトに分がある。
ましてやナルトは、海千山千の上忍・火影候補の最上級忍者だ。
相手が同じ忍者または相応にそう言った場を経験した者なら兎も角、一介の女子高生が敵うべくも無い。

余談となるが、忍者にはとっては会話術・挑発術は必要不可欠の技術の一つだ。

「ドッチのルールなら覚えたってばよ。ようはボールとって、投げて、当てる。これだけだろ? 簡単だよな……ま、そんな簡単なものを、わざわざ卑怯な手を使ってでしか勝てない奴もいるみたいだけどな」

「そっそこまで言うんでした早速、いってあげます先生!!!」

そう言って英子は、ナルトに狙いをる。

一方ナルトは言うと、それを横目にゆっくりとしゃがみこみ、腰のポーチのような物から一冊の単行本を取り出し――――そしてソレを普通に読み出した。

「……何をしてるんです?」

「別に~、たださっきまで読んでた漫画の続きが気になってな。どうせお前等程度が相手じゃ、本を読んでいながらでも結果は変わらねぇし。」

そう言ってナルトは、しゃがんだまま相手を全く見ずに本を読み出す。

ちなみに読み出した本のタイトルは……

『ドッチ弾○』

……どうやらドッチボールのルールを知るために集めてきた本の一つらしいが、呼んでいるうちににハマッてしまったようだ。

「クッ!! 馬鹿にしてぇぇ!!!」

顔を真っ赤にし、その額に怒りのマークとも言える血管を浮かび上がらせる英子。
その怒りに任せ、全力で、座って本を読んでいるナルトに、これでもかという位思いっきりボールを投げつけた。


しかしそこはそこで、お約束。


「なっ!!?」 「「「「「おおおおおおおおおっ!!!」」」」」

飛んでくるボール、それを座ったまま、本を読みながら、おまけに親指、人差し指、中指の三本だけであっさりとキャッチしてみせるナルト。

驚愕に目を見開く英子、そして驚きそして感歎の声を上げる2-A。
テンション高い割りに何所かボケていた体育教師、ちょっと間の抜けた馬鹿っぽい体育教師、ちょっといい感じな面白い体育教師。
様々な印象を持たれたナルトだが、さっきから彼の2-A内での株は急上昇中だ。

「ほら、変わらねぇだろ?」

楽しそうに本を読みながら、ナルトはキャッチした左手でボールを弄びながら余裕ある口調で告げる。

一方そんな事を言われながら高校生組みは、まるで言い返して来ない。

いや、言い返せない。

何せ先まで 「どうせ、戦力にすらならない」 、と高をくくって当てようともしなかった教師にあっさりと、しかも本を読みながら自分達のエースである英子のボールを指三本で受け止められた。
驚きの余り、ナルトのそんな態度にも言い返す言葉が浮かばない。

「んじゃま、これ返すってばよ。」

そう言いナルトは、無造作にその手に掴んでいた……と言うより摘んでいたボールを、手首のスナップを利かせ軽く放るような感じで女子高生組みの方へ投げる。


もっとも軽く放るようなのは、見た目だけの事。


「はうっ!!!」

常人では反応出来ないほどスピードで飛んできたボールが、あっさりとそして軽快な音を立ててアウトを奪う。
そのボールの直撃を受けた女子高生組みの一人は、物見事に昏倒させられあっさりとその意識を失った。

思いもよらぬ事態の連続に、両チームともども既に声も出せない。

ただ一人、彼の素性を知るネギだけはその実力の一辺(といっても、ナルトからすれば片鱗ですら無いが…)を見て、その凄さに別の意味で驚いていた。

(す、凄い! これが東洋の神秘、『忍者』の力か……。)

やはり彼は、東洋それも日本という物に大きな偏見を持っているイギリス人のようだ。

この程度驚いていては、今後ネギ君の身が持たないと断言できる。
何せそこにいる“ナルト”という忍者は、予想を斜め四十五度上を辺りお構いなしに爆走して行くような規格外、予想外の意外性保持者なんだから。

「ほれほれ、さっさと続けろって。ただでさえとろいボールなんだから、行動までトロトロしてたら授業終わっちまうってばよ。」

漫画から目を逸らさず、その場にしゃがみ込んだまま手をヒラヒラさせるナルト。
完全に相手を舐めている姿勢、挑発的な態度に再びワナワナと怒りに身を振るわせ出す『黒百合』の者達。
掴んだボールを手に、反撃するべく動きだした訳だが…。




その後は悲惨の一言。


何とかナルトに当てようと、弾をナルトに集中砲火する『黒百合』チーム。

しかしその行為は徒労に終わり、投げるごとにあっさりと止められ、摘み取られ、そしてナルトの弾丸によって結局は昏倒させられていく。


傍から見てると、物凄く間抜け。


『トライアングルアタック』も『太陽拳』もその他の戦法も、まったく通用せずあっさりと破られる『黒百合』チーム。

そして結局。

キ~ン・コ~ン・カ~ン・コ~ン……

「時間です、試合終了。」

チャイムがなり、試合終了。
結果は11対2で、2-Aの勝利に終わった。

「やったーーーー!!」 「勝ったーーーーっ!!!!!」

歓喜の声を上げる2-A。

「これもネギ君や!」

「ナルト先生のお陰だよ!!」

喜びながらナルトやネギを囲むように、生徒達が集まってくる。

「くっ……私達が負けるなんて……そんな、そんなバカな事…………。」

その様子を見ながら、がっくりとうな垂れている英子達『黒百合』チーム。

(これも……これも元はといえば、あの女が。)

その視線の先には、級友達と勝利を喜ぶ明日菜の姿。
こんな屈辱を味わった元の原因、英子の中ではそれが今の明日菜への認識。

(このままでは済まさないわよ。神楽坂 明日菜……)

英子の目が、負の色へと歪む。
ボールを手に持ち、ゆっくりと明日菜の方に近づいて行く。


「止めとけって。それをしたらお前に正真正銘、完全な負け犬になっちまうぞ?」


「なっ!!!!??」

行き成り後ろから声を掛けられ、驚き振り返る。

「悔しいのは分からんでも無いけど……お前が今やろうとしてる事はだたの八つ当たりだ。負け犬の遠吠えと同じ事だってばよ。」

何時の間に来たのか、相変わらず漫画を読みながら言葉を向けてくるナルトの姿あった。

「ななななな、何の事ですかっっ!?」

「ほらほら、そんな態度で丸分かりだって。お前、今アスナの奴に後ろからボール当てるつもりだっただろ?」

「ど、ど、どうしてそんな事が分かるんですかっ?」

動揺しつつも、なんとか冷静を装って何事無いかのように問う英子。
しかし声をかけられた時の慌てようでは、今更いくら取り繕っても意味が無い。

「そんな顔で誰か睨んでたら、なにをする気かなんて誰にでも簡単に分かるってばよ。」

そう言い、チラッと英子に視線を向けるナルト。

「負けて悔しいから不意をうって仕返しする。その気持ちも分からんでも無いけど、けどそれをやっちまったらお前は所詮そこまでの奴。敗北から進めない負け犬、それになっちまうぞ?」

「……」

黙り込む英子。
痛いところ、意識の上では分かっている正しい事をつかれ反論できない。

「でも、ほんとーにそれで良いのか? こんな所で、そんな事して、負け犬になっちまって本当にいいのか?」

その目で、言葉で、態度で問いかけるナルト。

「……よく言うものですね? 私達を負け犬にした張本人が……。」

教師に対する悪態が、英子の口から漏れる。
頭が理解していても、感情が理解せず口調が怒りを帯びる。

プライドの高い彼女にとっては、『一人に負けた』という事実だけで十分すぎる程の屈辱。
それが『ドッチボール』すら知らない体育教師相手にとなれば、その屈辱はさらに倍。
自分たちに敗北を与えた直接の本人が、有ろう事か自分たちに説教をしてくる事が我慢ならない。
例えそれが教師であろうと、文句をぶつけたくなるほどに。

しかしナルトは、そんな態度を気にした様子は無く。
ただ僅かに笑みを浮かべ、ゆっくりとした穏やかな口調で。

「違うだろ。お前達はまだ、負け犬にはなっちゃいないってばよ。」

「えっ?」

言われた言葉に、英子はキョトンとする。

彼女は、ナルトの言葉を取り違えているの。

「お前らは、ただ単に“戦い”に一回負けただけ。負け犬になんか成っちゃいない、それに成り下がるかそうで無いかはこれか次第――――要は此処から何をするかだってばよ。」

ナルトは、“負け犬になる”と言ったのであって“負け犬だ”と断言したわけでは無い。

「何を…………するか?」

それを英子は取り違え、自分たちが敗北の直接の原因から言われた事もあり、負け犬と言われたと思い込んだだけで。

「そ、何をするか。悔しいからイジけるのか、ムカつくから仕返しをするのか……それとも別の何かをするのかって事だってばよ。」

「……」

ナルトの一言一言が、英子の中で静かに反響される。

「負けて悔しいからって、そこで腐って止まるようじゃ何時まで経っても“前”には進めないぜ?」

困惑の表情が、英子の顔に浮かぶ。

「なら……なら私は、どうすればいいと言うんですか?」

小さく零れる様な声で、発せられる疑問。
純粋にどうすれば良いのか分からず、自然と発せられた迷いの言葉。
“彼女からすれば”、勇気を出して前に進もうとする当然の疑問

生徒の迷いに答え、時には道を指し示してやるのも教師の仕事。
学校物のドラマ等でもこのような場面では、教師が生徒に対して熱弁をふるい正しいと思われる道へ導いて行くのが王道だ。


「知らねーよ。」


しかし、ナルトの口から出たのはそんな一言。

そんな一言で、疑問をあっさりと切り捨てる。

「しっ知らないって……。」

明らかに投げいやりに放たれた言葉に、自分にしては勇気を振り絞って聞いた英子は愕然となる。

「なんでオレが、『お前たちがどうすれば良いのか』 なんて知ってんだってばよ? そんなのオレが知ってて教える事じゃなくて、お前たちが自分で考えるだっつーの。」

溜息混じりに、やれやれと言った口調で言葉を繋げるナルト。

「その程度の事で甘えんなって。」

彼女にとっては当然のその疑問は、勇気を振り絞った筈の問い掛けは、ナルトからすれば自分で考えない単なる甘えでしかない。

考えないで、答えを他者に頼る。
そういった甘えの先には、碌な答えが無い。
ナルトはその事を、誰よりも思い知っている。


自らの身、そして何より友の身に起きた事によって……


「考えない答えに意味なんてねーんだ、自分で考えて前に進めってばよ!」

ナルトはそう言い残し、英子達に背を向け戦勝に騒ぐ2-Aの者達の方に歩いていく。

(なぁ……そうだよな………………サスケ)

その胸中に過ぎるのは、過去に囚われ、答えを急ぎ、考える事を放棄してしまった友の名。
最悪の結果に終わってしまった、親友の記憶……

懐かしさと同時に、止め処ない後悔が己の自戒として思い起こされる。
忘れる事など出来ない、子供だった自分へのほろ苦い痛み。

そんな思い出を胸にしまい、ナルトはゆっくりとその足を進めた。



「………」

英子は、その背中をただ黙って見つめた。
そう長い時間見つめた訳では無く、ただ勝利に浮かれる中学生達の場所までの短い距離。
その間を行く、僅かな時間にみる背中。
自分達に説教とも言え無いような陳腐な説教を、講釈と思えない様な断続的な講釈を、そんな物をただ一方的に告げて去っていく教師の背。

その背は、直ぐに騒ぐ少女達の中へと紛れ込む。

「どうしたの英子?」

友人の一人が、呆けるように見続ける英子に声をかける。

「…………別に。」

僅かの間の後、英子は勤めて冷静に答える。

「何でも無いわよ。」

(『考えてない答えに意味なんて無い、自分で考えて前に進め』……か。)

怪訝そうな顔で見てくる友人を無視し、英子は心中でナルトに言われた台詞を呟く。

陳腐で安い台詞だと思う。
本やドラマで、いつかに聞いたような台詞。

(でも……)


何故かそんな台詞が耳から離れない。


(何だかな~……本当にどうしようも無いわね、私は。)

苦笑いを浮かべながら、英子は考える。

(どうしようも無いくらい、スッキリ負けちゃった……)

英子は、自分の気持ちが妙にスッキリしてるを感じる。

負けて悔しいのは変わらない、ただそれに対する怒りが、先ほどまであった怒りを全く感じないのだ。

「あれ? そう言えば英子、いつもみたいに“仕返し”しないの?」

友人の言葉が、英子の耳に入ってくる。

「……どういう事よ?」

「いや、いつもだった 『こんなの認められないわー!』、とかって後ろか平気でボール投げつける位の事はするのに。」

「……言ってくれるわね。」

英子は、その友人を半眼で睨む。

もっとも、言われた事が事実なだけに反論は出来ないが。

「それが今回に限って何もしないし、その上な~んかスッキリした顔なんてしちゃってさ……一体、どうしちゃったのよ? 私の知ってる英子じゃ無いみたいで、気味が悪いわ。」

「失礼ねっ!」

気味が悪いとまで言われては、流石に英子も声を荒げる。

「ふぅ……別にどうもして無いわよ、ただ馬鹿らしくなってね。」

「ん?」

英子は、息を整え溜息混じりに返答する。

「負けたからって、ムキになって仕返しに走る事が――――なんだか、滑稽で馬鹿な事に見えてね。」

その顔はどこか穏やかで、その声からは険を感じない。

「へぇ………つまりは英子も、ちょとは大人になったって事かな?」

英子の変化に、その友人は僅かな驚き――――――同時にちょっとした嬉しさを感じる。

「………それ、どう言う意味? それじゃ今までの私は、全くのガキだったって聞こえるんだけど。」

方眉を吊り上げ、口を引く付かせながら聞く。

そんな英子のに、その友人はニヤリと笑い。

「べ~つに~。そんな事、言ったつもりはないけどなぁ。」

嫌味臭い口調と、神経を逆撫でする様な声色で惚けてみせる。

「…………まぁいいわ。さ、とっとと帰るわよ。」

そんな友人に態度に英子は、少し拗ねた口調でそう告げ屋上の出口へと体を向ける。

「はいはい。」

そんな英子に、その友人はどこか嬉しそうに後に続いた。




余談となるが、彼女たち麻帆良学園ドッチ部 『黒百合』は、彼女たちにとって最後である夏の大会において念願の“全国優勝”を果たす事となる。

その全試合、一切の黒星なしで勝利飾ってた彼女たち。
その中でキャプテンとして全員を引っ張っていった英子は、『その勝利の鍵となったのは?』 と聞かれ。


「ドッジも知らないような非常識な体育教師一人相手に、よりにもよってドッジの試合で圧勝されたのが悔しかったから、見返してやろうと猛練習したから……その結果。」


少々悔しそう表情で、そう答えたのだった。





放課後・教室

「どう思います?」

「うずまき先生の事か?」

「正直に言うと、良く分からない御仁でござるな。飄々としてる様に見えて隙が見えず、鋭そうに見えてどこか抜けている……判断に苦しむでござるな~」

「しかし、今日見せたあの運動能力……到底、常人とは思えないぞ?」

「喧嘩に割り込んだ踏み込み、ドッジの時の非常識なキャッチと投げ……確かに、一般人にしては少し異常ですね。」

「何らかの刺客……と言うには、少しあからさまに怪しすぎるでござるかな?」

「まぁ、それは無いだろうな。もしそうだとしたら、三流も良いところだ。」

「今日一日だけでも、相当に目立った人ですからね―――――しかし、警戒するに越した事は無いと思います。」

「まぁな………しかしー……」

「? 何か気になる事でもあるでござるか?」

「いや、どうしても教室に入ってきたときの、黒板消しに当たった間抜け面が忘れられなくてな……」

「…………確かに、あれは間抜け面でした」

「拙者も、思わず噴出しそうになってしまったでござるからな~」

「その事を考えると、どうにも考え過ぎのような気がしてならないんだが……」

「「…………」」





学園都市内郊外・1件のログハウス

「あの教師……一体、何者だ?」

「マスター、たった今、学校のホストサーバーにアクセスした結果ですが……うずまき先生の過去、経歴、出身、その他一切の記録が存在しません。」

「そうか……まほネットの方はどうだ?」

「それらしい人物は、見受けられません。」

「チッ、お手上げと言う訳か……奴自身の方はどうだ?」

「はい、そちらも魔力・気ともに感知出来ませんでした。ただ……」

「ただ?」

「そのどちらとも異なったエネルギー……例えるのなら、双方の中間に当たるような物が常時、うずまき先生より感知されていました。」

「中間? 基本的に相容れない物同士である、気と魔力の中間だと?」

「はい。」

(気と魔力の中間…………まさか、常時『咸卦法』の発動を―――――いや、まさかそんな筈は無い。そんな事が出来る奴が居たとしたら、それこそ本物の怪物、化け物だ。それに、『咸卦法』であれば茶々丸のセンサーに、魔力か気のどちらかが僅かでも感知される筈だ。)

「マスター?」

「……茶々丸、奴の行動にはこれから常に注意を払っておけ。」

「はい、マスター。」

(うずまき、ナルト…………なぜだ? なぜ私は、奴の存在にこれ程焦っている? なぜ、奴を見ていると目を逸らしたなる? なぜ…… )

「マスター、どうしました? 心拍数が上がっているようですが?」

(なぜ奴からは、こんなにも嫌な気配を感じるんだ?)





麻帆良学園女子中等部校舎・理事長室

「どうじゃな? 今日一日を見ての、ナルト君は?」

「特に目立った問題は見受けられませんでしたよ。見ていると分かるんですが、気持ちが良いくらいに真っ直ぐな青年だと思います。」

「フム、それは何よりじゃな。」

「そこまで気にして、警戒する必要も無いように感じるのですが……?」

「ワシとしてもあのような青年は、信じてやりたんじゃがな……話が話しだけに、簡単に楽観しする事も出来ないんじゃよ。」

「異世界、口寄せ、木の葉の里、忍者、火影…………この世界、大抵何でもアリなんですが、そこから見ても異常な話ですかね。」

「まぁ彼が、ワシが思っている通り青年であれば、こんな詰まらない事もじきに必要なくしてくれるじゃろ。」

「それまでは出来る限りの警戒、監視を続けろと、そういう事ですか?」

「そううじゃな……頼んだぞ?」

「了解しまいた。」





色んな場所で、色んな風に噂、波紋を呼んでいる、我等がうずまき ナルト教諭。

「ぬぅ…………困ったてばよ。」

そんな彼は、たった今非常に困った事態に陥っていた。

最強の妖魔である九尾を宿し、強大なチャクラと強力な術を持ち、多くの経験を積み這い上がり、其の里の彼の者ありと謳われ、終には五大国最強の火の国・木の葉の里、そこの『火影』と言うな名にまで上り詰めた男うずまき ナルト(名目上は未だ火影候補だが、ほぼ確定に近かったので)。
その彼が、途方に暮れるほど困った事態それは……。

「じーちゃんに、どこで寝泊りすれば良いか聞いてなかった………」

今夜の、ねぐらに付いてだった。

「どーすんだってばよぉぉ~~~……」

火影にまで上り詰めた男が、随分と情け無い声を出す。

因みに昨日は、学園長室のソファーに寝た為に問題は無かった。

「ひょっとして~………今夜、野宿決定か、コレ?」

困った余り、弟分である後輩の口調を真似たりしてしみる。

……いや、特に意味は無いだろうが。

「…………取り合えず、雨に降られても凌げそうな場所をさがすか。」

せめて雨風だけでも凌げる、そんな場所をさがす為にトボトボと歩き出すナルト。
その背中には、どこか哀愁が漂っている。


一日で、相当の波紋を呼んだ忍者教師は、他の者の思惑とは関係に無しに、結構に情けない現状だったしたのだった。

合掌。



TRY NEXT NEGI MAGI THE START TO TEST STORY……


ようやく……ようやく、更新できました(涙)
読んでくださってた皆さん、待っていてくださってという皆さん、本当に………遅れてごめんなさい(汗)
その3の改訂版となります。
ただ、データが無く最後の部分はほぼ新しく書き下ろした形になってしまいまいた。
定期的に、バックアップ取るのは必要な事だと実感するする次第です。

今回はドッジボール編。
少々、オリジナル設定がチラホラと……だ、大丈夫だろうか(焦)(汗)。

注意の部分で書かれている通り、ここのナルトは原作よりも未来設定。それも、第2部部分からは辿った道が大分異なると言う設定でお贈りしております。故に、原作とはストーリや展開が異なっている場合が多数有ります。
ただ根本的な部分で、ナルトはあくまで原作系統のナルト、そのナルトの成長した姿を設定してと言う事で書いている積りですので、どうぞその辺りはご了承程、お願い致します。

では、今回はこの辺りで。

麻帆良忍風帖だってばよ!! その4 『踊るバカレンジャー線~学年最下位を回避せよ!!~(壱』

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