HOME  | 書架  | 

当サイトは「魔法先生ネギま!」関連の二次創作投稿サイトです。ネギま!以外の作品の二次創作も随時受け付け中!

書架

[]

その4 『踊るバカレンジャー線~学年最下位を回避せよ!!~(壱』 投稿者:M・Tミゲ 投稿日:05/29-05:16 No.632  

「そうか、なかなか上手くやっておるかネギ君は。」

「はい学園長。生徒たちとも打ちとけてきていますし、授業内容も頑張っています。とても十歳とは思えないほどに。」

しずな先生の報告を聞き、学園長は満足そうに頷く。

「この分であれば指導教員の私としても、一応、合格を出してもいいと思いますが……」

「フォフォ…それは、けっこうけっこう。では四月から正式な教員として採用できるかの。ご苦労じゃったしずな君。」

そう言って学園等は、ゆっくりと立ち上がりしずな先生と握手をする。

ワザとか偶然か、頭をしずなの胸に突っ込ませてしまいドぎついツッコミを貰っていたりもするが……。

「じゃが、もう一つ。」

「はっ?」

行き成り目をキラリと光らせ、近右衛門は食えない笑みを浮かべそして告げる。

「彼にはもう一つ、課題をクリアして貰おうかの。才能ある立派な魔法使い(マギステル・マギ)の候補生として。」



魔法先生ネギま

~麻帆良忍風帖だってばよ!!~

その4、踊るバカレンジャー線~学年最下位を回避せよ!!~(壱)



「っへ!? それじゃナルト先生、今の今までずっと野宿なんですか!!!?」

「そうだってば……なんか、まだ住む場所が見つからないらしくて、その間はなんとかしてくれとか言われてよー。でもオレ、知り合いなんて“コッチ”には居ないから結局は野宿になってるんだってばよ。」

トホホ…と言った感じで肩を落とし、ナルトはその歩幅をネギに合わせながら言う。

「大変だね~……。」

出席番号17番、椎名 桜子その横を歩きながら冷汗混じりに、そして同情気味に言う。

「でもナルト先生、大丈夫なの?この時期、外ってまだ寒いですよ。なのに野宿なんてして……。」

2番の明石 祐奈がそれに心配そうに言い、さらにネギがそれに続ける。

「そーですよ! 体の方は大丈夫なんですか!?まだ春前で夜は寒いから、風邪とか引いたら……」

「大丈夫だって。オレって、体は昔から異常なまでに頑丈だからな、それに鍛えてるから野宿でもへーき、へーき……………でも、やっぱ早く普通に家で! そしてベッドで眠りたいってばよぉぉ~~~!!!」

ナルト、心の主張(?)。
流石に連日連夜の野宿生活でかなり参っているようなだ――――――近右衛門学園長が、住む場所を決めないせいではあるが。

「ん? そう言えば、何か他のクラスの皆さんピリピリしてますねー。」

廊下から伺える他のクラスを見て、ネギは不思議そうに言う。
何やら一心不乱に机に向かいペンを動かす生徒、数人で集まって真剣な顔で本を読みあう生徒、焦った様子で隣の同級生に問いかけている生徒。
どのクラスも、普段のノンビリとした休み時間の光景が無く、どこか慌てた様子の生徒達が目に付く。

「あーそうだね。」

「来週の月曜日から、中等部の 『期末テスト』 だから皆ピリピリしてるんだよ。」

「へー期末テストですか…………って、2-A(ウチのクラス)そうなのでは!? のんびりしていて、いいんですか!!?」

余りに関係なさそうに言う祐奈と桜子に、ネギは慌ててツッコミを入れる。

「あははは、ウチの学校、エスカレーター式だからあんまり関係ないんだ。」

「2-Aは常に最下位だけど大丈夫、大丈夫。」

(大丈夫じゃないでしょ、あんまり~!!) 
(オレも人の事、あんまり言える立場じゃ無いけど…………明らかに、大丈夫なじゃ無いってばよ。)

あまりにも能天気な二人にネギは勿論、ナルトまで心の中でツッコミを入れる。

「ネギ先生。あの……学園長がこれをあなたにって……。」

その時、後からネギに声がかかる。

「あっはい! しずな先生……どうしたんですか? 深刻そうな顔をして。」

慌てた様子の、その上少し深刻そうな表情のしずな先生に、ネギは不思議そうに聞く。


その表情の意味を、ネギは直ぐに理解する事になえう。


しずな先生より渡されれた封筒、そこに書かれていた文字を読んで。

「えっ!!? 僕への最終課題ぃ!!!」

外面で驚き。

(あわわわっ、今頃課題が出るなんて聞いてないよ!! これをクリアしないと立派な魔法使い(マギステル・マギ)になれなくなっちゃうー!?)

内側で慌てるネギ。

その様子を見たナルトも、何事かとその紙を覗き込む。

ドキドキしながら封筒を開け、中の用紙を取り出す。
そこに書かれていたのは……。


『ねぎ君へ

次の期末試験で、
二-Aが最下位脱出できたら正式な先生にしてあげる。

    麻帆良学園学園長 近衛 近右衛門』


筆書き文面で書かれ、名前の部分には 『学園長』 の印が押されていた。

(なっ……期末で最下位脱出!?)

「……」

「……」

数秒の沈黙、そして。

「なっ、な~んだ! 簡単そうじゃないですか。びっくりしたー。」

「そ、そう?」

思っていたよりも単純で、簡単な課題に胸を撫で下ろすネギ。
最も彼が想像していた課題は、『悪のドラゴン退治』とか『攻撃魔法、200個習得』とか言う結構、無茶苦茶な物ばかりだったが。

「よくわかんねぇけど…………課題をクリアすれば、ネギが本当の先生になれるのって事か? だったら、俺も協力すんぞ。」

この世界の教師のシステム知らないナルト、今一理解できていないが取り合えず協力を申し出る。

「ほ、本当ですか! それじゃナルト先生、頑張って2-Aを最下位脱出させましょう!」

「ん、おう!」

決意を固めるネギと、それに呼応して軽く頷くナルト。


彼等は、この後その課題がいかに難問なのかを、その身を持って思い知る事となる。





「えーと、皆さん聞いて下さい!」

ネギが教壇に立ち、生徒達に呼びかける。

「今日のHRは大・勉強会にしたいと思います! もうすぐ期末試験が迫ってきていますので。それで、あの、そのっ……実はウチのクラスが最下位脱出できないと大変な事になるので~~~! 皆さん、頑張って猛勉強していきましょう~~!」

「ネギ~、それじゃ駄目だってばよ。」

そこで窓側の壁にから様子を見ていたナルトが、ニヤリとした笑みを浮かべながら口を挟む。
2-A担当のみ担当の体育教師である彼は、広域指導員としての仕事が無いとき以外は暇なのでそう言った時は大抵、ネギの授業の様子などを観察していたりする。

ちなみに今の彼の姿は、体育教師らしくジャージを着用中。
蛇足になるが、色は黄色と黒を基盤とした物で、自費購入で値段は上下揃って3000円、実は初任給にて初めて買ったお気に入り品だ。

「どうせやるんだった狙うは一等!! 学校トップを掻っ攫う積りでやるってばよーっ!!!」

「「「「「おっ、おお~~~~~~~!!」」」」」

ナルトの力強いハイテンションな声に、2-Aの者達の殆どがノリ良く歓声を上げる。
中にはその様子に呆れた視線を向ける者や、微笑ましい物を見るような視線を向ける者などもいるが。

「ハイハイ、先生。提案提案。」

桜子が、勢い良く手を上げる。

「はい! 桜子さん。」

「では!! お題は 『英単語野球拳』 がいーと思いま~すっ!」

「あははは!」 「それだーっ!」

言った瞬間、クラスのから笑と賛成の声があがる
何人かの生徒が反対の声を上げるも、面白半分の賛成の声に飲まれてネギには届かない。

(むむ……野球(ベースボール)を取り入れた勉強法なのか……何となく面白そうだぞ! よし、ここは生徒の自主性に任せて……。)

もとより英国人であるネギは、『野球拳』という物がどう言った類の物か知るはずも無く、野球(ベースボール)と言う単語に勘違いをする。

(野球拳? それって、どっかで聞いた事あるような……。)

一方ナルトは、『野球拳』という単語に何やら聞き覚えがああるようで、思い出そうとその記憶を辿る。

「じゃ、それで行きましょう。」

「なっ!!」

軽く了承してしまうネギ。
それに一番驚いたのは、2-A組成績最下位五人組、通称バカレンジャー、その中のバカレッド。
つまりは、神楽坂 明日菜だ。

「ちょっとネギ!! あんた野球拳って何か知ってる!?」

「ほらほらアスナ、こっちこっち。」

「いやー! 私、脱がされる役に決まってるじゃん!!?」

そんな叫びも、なにやら考える事に集中しだしたネギに届かない。

しかしもう一人の教師、ナルトの方にはバッチリと聞こえていた。
彼も思い出そうと考え込んでいたが、その辺りはネギとナルトの辿ってきた経験と研鑽の質の違いによりだろう。

(ん?…………脱がされる?)

その言葉が、なにやらナルトの中の記憶に引っかかった。

(脱がされる、野球拳……脱がされる……野球拳。そういやそんな話、前にエロ仙人から聞いたような……)


回想突入。


「んなぁ、エロ仙人。」

「前から言っておるが、そのエロ仙人ちゅーのはやめい!……んで、どうした?」

「あそこに書かれてる拳法って、どんなんだってば?」

「ん?」

ナルトが指差した先にある物、それは一つの看板であった。

そこに書かれていた文章とは……


『女の子とのドキドキゲームタイム!! ~野球拳・ハウス~ 《一時間×××両》』


「……」

「んなぁ。どんな拳法なんだってばよ~? あそこまで大々的に出してるんだから、やっぱり相当強いのか?」

「ナルト、あれはの……」

エロ仙人こと、伝説の三忍の一人自来也は、ナルトに野球拳のルール、目的等を事細かに説明する。
とは言っても、もとよりそこまで複雑な物でも無いので、然したる時間もかからないが。

「……と言う風にジャンケンによって相手を脱がせるゲームでな、断じて拳法等ではないのぉ。」

「エロ仙人……そのゲーム、大好きだろ?」

「…………さ~てナルト! さっさと修行の再開に行くとするのぉ!!」

「露骨に話題そらしてんじゃねぇーーーーっ!!!」


回想終了。


(思い出した、碌でも無いエロゲーム………て、そりゃヤバイって!!!)

「おいネギ! 早く止めろっ!!」

「へっ!?」

2-Aの成績表を見ながら難しい顔で考え込んでいたネギは、ナルトの急の呼びかけに我に帰る。

「だ~か~ら! 早く、あいつ等を止めろってばよ!! じゃないと……」

「キャーーーーー!!!!」

とその時、唐突に生徒の方から悲鳴が上がる。

何事かと驚き振り返るネギ。

「遅かった……。」

そちらの方を見ないようにしながら、頭を抱え天を仰ぐような姿勢を取り言うナルト。


そこにある光景、それは長瀬 楓、古菲、佐々木 まき絵、綾瀬 夕映そして神楽坂 明日菜の五人の一糸纏わぬ姿……の一歩手前の状態が広がっていた。


「な、何やってるんですかーーー!!?」

「何ってホラ、答えられなかった人は脱ぐんだよ。野球拳だもの。」

桜子が、さも当然と言うように答える。
んで、脱がされているのはやはりと言うか何というか、まぁ先に述べた五人=最下位戦隊・バカレンジャー。(勝手に戦隊名命名……ゲフンッ(吐血 )

(あわわ……なんて能天気な人達なんだ~。これは、本気で不味いかも。)

ネギの頭の中に、悪い考えがドンドン浮かんでくる。
故郷に強制送還、ダメ先生、ダメ魔法使い、etc、etc…。

(ありゃりゃ、ネギの奴しぼんじまったよ。)

一方ナルトの方は、そんな2-Aろネギの様子を溜息混じりに見つめる。

(さてと、マジでどうすっかな。テストまで後三日、パッと頭を良くする様な術なんて無いしな~…………てか、そんなの有ればオレが自分に使ってるかってる。)

生徒達の様子を横目に眺めながら、イロイロと手法を考えているナルト。

因みに彼には、いかに発育が良かろうと中学生程度の色気、それもただ脱いだだけの姿など別段何も感じない。
彼も忍者で年齢は既に二十歳になる、異性の裸や色香に迷う訳には行かない任務も既にこなして無くてなならない年。
当然、そう言った任務は既に経験済み。
おまけに彼自身も、ちょっとアレだけど、そういった系統の術をまぁ、なんと言うか……編み出し“進化”させている。
彼の師匠曰く、『その術のレベルは既に神の域だ!!』 との事。(実戦的かどうかは別問題として……)
故に脱いでいるバカレンジャーを見ても、別赤面とかそういう初心な現象は起きず平常心でいられる。
……別に彼が、異性に興味が無いわけでは無いので誤解なきよう。

(勉強させようにもオレ、コッチの世界の勉強って如何いうのがあるのかまだよく分からねぇし。第一オレは昔っから勉強嫌いだったから、もっぱら実践専門だったしな~……間違いなく教えれねぇ。)

あれやこれやと思考を巡らすも、いい方法が全く浮かばない。
こう言ってはなんだが、彼にとってネギの事など他人事なのだがやけに真剣に考え込む。

こう言った性格は、彼の美点の一つであろう。
ちょっとの切っ掛けで、大抵のものとすぐ仲良くなり、そして仲間を増やしていく。
そしてそれがどんな小さな繋がりでも、少しででもその繋がりが出来た者の事は文字通り親身になってまるで当事者のように、時には当事者以上に全力で事にあたる。
そんな彼の性質、いや本質故にどんどんその仲間を増やしていき、慕われるようになっていったのだ。

(あああ! ホント、どうすればいいんだってばよ~!!?)

もっとも、彼とて万能では無い。
出来る事と出来ない事が分かれている、れっきとした人間だ。

今回の事は、ぶっちゃけ彼には解決難しい……むしろ不可能近い事だろう。


つまり頭を、思いっきり悩ませる。


魔法先生と忍者先生。
常人とは少々異なる教師。
常人よりは大きな力を持っているのに、学生の学力問題にはちょっと無力。

合掌。





時間は飛んで、現時刻は夜10時


「ぶっちゃけ聞くぞ―――――お前等こんな所で、こんな時間に何やってんだてばよ?」


ナルトは、そんな在り来たりなで、それでいてこの場合に置いては余りにも当然の疑問を口にした。

時は夜、暗闇と静寂が支配する安らかなる眠りの時。
場所は図書館島、知る者ぞ知る秘密の入り口前。
その場に居るのは金糸の、それでいて普段のジャージ姿、スーツ姿とは少し異なる格好したナルト。


そしてその前で、未だ驚いたような表情でナルトを凝視してる彼の生徒8人+1人の少年。


ナルトの質問により、気まずい沈黙が流れる。

(不味いですね……。)

そんな中、いち早く驚きから冷めた一人。
夕映は、表には出さず焦りを募らせながら心中呟いた。

(まさか入り口で、他の先生に見つかってしまうなんて……しかもそれがよりにもよって、うずまき先生にとは。)

じっとナルトを凝視し、その様子を伺う夕映。

素直に言うと夕映は、このうずまきナルトと言う人物の事を苦手と感じていた。
理由は? と問われても答えに詰まるが、何となく、その雰囲気、人柄、そう言った事を総合して、どうにも自分と馴染めていない感じを受ける。

普段の彼女であれば、このような事態に置いていい訳の一つや二つは思いつく。
その言い訳は大抵の教師、例えばタカミチのような例外を除けばそれなりに通る言い訳だ。

しかし何故かこの教師を前にすると、いつもはポンポンと出て来る言い訳がまるで浮かんでこない。

いや浮かびはするのだが、それがまるで通る気がしない。
この目の前の金髪教師には、駄目な時は何を言っても駄目のような予感がしてならない。

「…………取り合えず、立ち話もなんです。これから私達は、とある事情でこの図書館島の探索に行こうとしてます。よしければ、うずまき先生もご一緒して頂いて、歩きながらその道中で事情を説明すると言うのはどうでしょう?」

悩んだ末、夕映は一つの賭けに出る事にした。
その性格に対しての賭け。
興味を誘い、その共犯者になって貰うと言う賭け。

彼が通常の教師の場合、この様な戯言には耳を貸さずそのまま自分達を寮へと強制的に帰すであろう。

「図書館島?……探索?」

しかし、このナルト言う教師は色んな意味で通常の教師とは規格外。
未だ授業の回数はそれほど多くないが、それでも夕映は彼についてそう認識できていた。

何せ体育の授業で行き成り、『サバイバルかくれんぼ』等と言う異常極まりないものを女子中学生にさせようとする教師だ、規格外で無いはずが無い。

だから賭ける事にしたのだ。
彼の性格、少し外れた先生の好奇心というか、まぁそういう類の物に

「…………なんだか、よくわからねぇけど。」

分が悪い賭けで有る事は、彼女とて先刻承知の上。
彼も一応教師だ、有無を言わさず帰される可能性の方が遥かに大きい。
なにせ彼女達がしている事は、完璧に完膚なきまでこれ以上無いと言うほど『校則違反』なのだ。



しかし、ま……ナルトの性格を知っている者であればこう言う場合に置いて、彼がどのような返答をするか簡単に予想できよう。



「面白そうだな。その図書館島とかの探検、オレもまぜろってばよ。」

彼は退屈していた。

教師になてから、つまりこの世界に来てから当然危険な忍務などしていないし。
と言うか、そんな物がある筈すら無い。
(実際は、そう言った種類の仕事も在るには在るのだが、未だに危険性を疑われ監視されているナルトには、その存在すら話されていない。)

そんな彼に出来る事と言った、ら頼まれた夜の見回+自己鍛錬くらいであって刺激も何もあった物では無い。

そんな退屈極まりない現状に、彼が満足出来るか?

当然、出来るわけが無い

(夜の見回り、ちょ~と範囲広げてみて正解だったな。ようやく、楽しそうな事に出会えた。)

実際今日も見回りの途中、少しルートを変えてみたら生徒達を発見。
興味本位で、近づいてみたら自分が担当している生徒。
何事かと、近づいて話しかけてみたのだ。

ぶっちゃけ言うと、ナルトの彼女達を寮に戻す等という選択肢は最初から無い。
面白そうな事(悪戯とか……)ならまぜて貰い、そうでなければ放って置き自分はいつもの自己鍛錬(修行)にでも入ろうかと思っていたのだ。

現代の教師としては、本当にどうかと思われる思考だ。

「では、うずまき先生もご一緒するという事で。」

外見上は全くのポーカーフェイスを貫き、内心では賭けの成功にホッと胸を撫で下ろし夕映は、確認するように言葉を発する。

「オウ! それから~、授業の時にも言ってるけどオレの事はナルトで良いってばよ。なんか~苗字で呼ばれんのって、あんましシックリ来ないんだって。」

「分かりました。では、うずまき先生。そろそろ出発するので、私達について来て下さい。」

「いや、だから……」

「すみません、うずまき先生。余り時間が無いのでさっさと出発します。」

「いや…………はい、もういいってばよ。それでOKって事で。」

ナルト、哲学少女に軽く敗北。

余談だが、彼をナルト先生と親しみを込めて読んでくれる者と、うずまき先生と他人行儀で呼ぶ者とで、クラスでは彼の好感度の高さ低さがハッキリと分かる。


ともあれバカレンジャー(+一人+教師二人)の、図書館島探索大作戦、またの名を『赤点回避・史上最大の作戦』の火蓋は気って落とされた。

魔法先生、忍者先生をパーティーに加えた彼女達は、見事その目的である頭が良くなる『魔法の本』を得る事が出来るのか?

そしてその本で、本当に頭が良くなるの?またそれにより、2-Aを学年最下位を脱出に導く事が出来るのであろうか?

そのキ鍵を握るのは、二人の特殊教師の力……。


「でも、うずまき先生が一緒に来てくれる事って、案外かなりプラスかもね。なんだかんだ言ってあの人、運動能力異様に高いしね。それにいざとなったらネギ、あんたの魔法もあるし。」

「え?……あ、あの……魔法なら僕、封印しましたよ?」

「えっ!!?」

ドッキャーン!!!

そんな効果音が彼女、明日菜の中に響く。

……今回は、本当の危機あり?

(ふむ……ナルト先生も来るという事は、意外にチャンスかもしれないでござるな。この機に、それとなく接触して見るのも良いやもしれにないでござる。ニンニン♪)

企み……あり?

その他イロイロあり。

どうなる事やらこの(珍)道中。


TRY NEXT NEGI MAGI THE ADVENTURE OF LIBRARY ISLAND……


後書き

第四話の改訂版です。
もとが短い話なので、改訂版と言うよりは修正版と言った感じの物でですが……。
毎回、毎回、遅い更新で、読んで下さってる皆さんには本当に申し訳ないです。
何とか夏までには、以前連載していた話しまで進めたいと思います。
見捨てないで長い目で見て頂ければ幸です。
また、ご意見、ご感想、ご要望などがありましたら、是非是非よろしくお願い致します。
未だに稚拙な文章表現レベルの自分ですが、これからも研鑽しレベルを高めて行きたいと思いますので、何か目に付く点が有りましたらご指摘の程よろしくお願い致します。

麻帆良忍風帖だってばよ!! その5 『踊るバカレンジャー線~学年最下位を回避せよ!!~(弐 』

  HOME  | 書架top  | 

Copyright (C) 2006 投稿図書, All rights reserved.