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あ てぃーちゃー いん ぱられるわーるど(ネギま×Fate) 投稿者:phase 投稿日:04/08-04:17 No.60
4月某日。
唐突だが、現在衛宮士郎は異世界に居る。
「……なんでさ」
彼の、何かもう憐れみすら感じる程に悲壮な呟きに応える者は誰もいなかった。
プロローグ 『始まりは一通の依頼書から』
事の起こりは一週間前。
聖杯戦争から4年が経ったある日、平和な午後を過ごしていた彼ら三人――衛宮士郎、遠坂凛、間桐桜の三人である――の元に現れた『それ』がすべての始まりだった。
羽根を持ち、足には書簡を結わえ付け、目の前でクルッポーとか鳴いている『それ』
は――。
「……伝書鳩?」
見間違えようもないほど完璧な『伝書鳩』だった。
「何で伝書鳩が……」
思わず疑問が口をついて出る士郎。
まあ当然だろう。今時、伝書鳩などというレトロな通信手段を使うやつなど居ない。少なくとも士郎の知る限りは。
「あ、それ私宛てよ。多分協会からね」
訂正。一人だけいたようだ。
まあ、遠坂なら不思議じゃないな、などと結構失礼な納得の仕方をしつつ、士郎は桜との世間話に戻る。しかし――
――ぴしり、と。
場の空気が変質する。驚いた二人は、この空気の発生源らしき凛に視線を向ける。と、そこには、
「ふ、ふふ、ふふふふふ……」
虚ろな目で中空を見つめ、壊れたように笑い続ける凛の姿があった。
「と、遠坂!? しっかりしろ、なにがあったんだ!?」
慌てて凛を揺する士郎の目の前に突き付けられる手紙。
そこにはこう書かれていた。
『遠坂家当主 遠坂凛の弟子 衛宮士郎への依頼書
依頼人 キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ』
「…………」
沈黙する士郎。それも当然だ。
キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグといえば死徒二十七祖の第四位にして第二魔
法使い。魔術師ならば誰でも知っている有名人だ。
その有名人が自分なんかに何の依頼を……などと思いつつ、とりあえず中を見ようとする士郎。意外に冷静だ。
――ちなみに。
手紙に書かれていたのは
『A TEACHER IN PARALLEL WORLD
P.S 拒否は許さん』
これだけだった。
この後、凛が再び壊れたり桜が黒くなったりゼルレッチ本人が現れたりと、八悶着ぐらいあるのだがまあとにかく。
こうして衛宮士郎は異世界に行く運びとなった。
ところで。
異世界へと飛んだ士郎が今どこに居るかといえば、
「ここはどこだーー!?」
とても広大な森の中だった。
続く。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
後書き
初めまして。phaseと名乗る者です。
一年振りにSS書いてみましたが、ヤバイです。下手です。
それでも読んでやろうという、心の広い方はこれからもよろしくお願いします。
……出来れば感想とかも。
では、phaseでした。
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