麻帆良の月 第2話 異世界 投稿者:蘭 投稿日:04/28-23:21 No.415
【???】
ふと、目を開ける。そしてゆっくりと体を起こす。
周りは木ばかり、どうやら何処かの森のようだ。
「何処よ・・ここ。」
全くわけの分からない状況にただ困惑する私。
周りを見渡すと、遥か遠くに光が見える。
「町かしら? ま、とにかくここが何処だかわからないんだから行ってみようかな。」
と、歩を進めようとした私は気づいた。
「・・・何で私、こんな所にいるの? 私は前まで何をやっていたんだっけ?」
そう何も分からないのだった。
ここにいる理由も・・・自分がついさっきまでやっていたことも。
何も分からない・・・ワカラナイ・・・
「別にいっか。いずれ思い出すっしょ。」
そう言って、気分を軽くした私は光のある方へと歩いて行った。
―――――これが彼女の新しい出会いの始まりであった―――――