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Task2:翔ける冒険者 投稿者:wey 投稿日:07/26-01:13 No.987






さよが実体化した後、身体検査やらクラスの一人が倒れていたとかで時間が過ぎ、映士は五月のいる店に行こうと歩いていた。すると、なにやら視線を感じ、その足を止めた。






「・・・・・いつまで付けてくる気だ?」






映士がそう言うと、草むらの中からサイドテールの少女【桜咲刹那】と長髪の褐色少女【龍宮真名】と線目の少女【長瀬楓】が立っていた。


「一体なんの用だ?剣士にスナイパーに忍者とは、裏のメンツ大集合じゃねえか」
「そういう貴方こそ、“アシュの監視者”だろ」


真名の言葉に、一瞬映士が揺らぐ。しかし、すぐに平然を装う。


「お前ら・・・・俺を知ってるのか?」
「アシュ・・・・・人間とは別の進化を遂げた存在。そして、妖怪や悪魔の伝承の元となった存在。そして、そのアシュを監視し、滅ぼすのが、貴方のような監視者だったね?」
「・・・・よく知ってるじゃねえか。んで、俺様になんの用だ?」
「まぁ、この学園を護る者として、貴方の実力を知りたいのだが・・・・・戦ってくれないかな?」
「フン・・・・・・・四葉の店に行きてえんだが・・・・いいだろう」


映士はそう言うと、背負っていたサガスナイパーを手に取った。そして、三人に向けて構える。それを見た刹那が、最初に動いた。即座に映士の前に立ち、夕凪を振り下ろす。




「御免!!」




刹那の夕凪が、映士に迫る。しかし、映士はそれを軽々と受け、上に弾いた。そして、刹那の腹部に拳を軽く叩き込む。


「かはっ!!」
「悪いな。戦いでは手加減できないんでよ」


地に膝を突く刹那を残して、映士は真名へと一気に近づこうとした。しかし、突如目の前に巨大な手裏剣が落下し、映士の道を塞ぐ。そして、そのまま地面に突き刺さった手裏剣を引き抜き、楓が迫る。


「くっ!!」
「中々直感力が高いでござるな」


楓は飄々と手裏剣を自在に操り、映士に迫る。しかし、映士は苦戦しているのではない。ある事を狙っていたのだ。すると、楓の後ろでスナイパーライフルを構えている真名が見えた。




(・・・・今だ!!)




映士は一旦間合いを取った瞬間、楓の巨大手裏剣が投げられた。しかし、それこそが狙い。




「貰った!!」




その瞬間、映士はサガスナイパーを横薙ぎにして真空波を放った。それにより、楓の手裏剣は直撃を受けて急加速で主の元に戻るが、あまりの速さに楓はそれを避けた。その軌道の先には、ライフルを構えながら驚きの表情を浮かべる真名。


「くっ!!」


真名はギリギリでライフルを放棄してそれを避けた。それと同時に、ライフルを突き刺したまま手裏剣がその場を通り過ぎ、近くの木に突き刺さった。そして、倒れていた真名が顔を上げると・・・・・首に向けてサガスナイパーの刃が突きつけられていた。


「・・・・・私の・・・・いや、私たちの負けだ」
「ふん、俺様に勝とうなんて、百万年早いぜ」


そう言うと、映士はサガスナイパーを背中に背負い直そう・・・・・として止めた。後ろから感じる存在を認知したからである。






「隠れてないで出てきたらどうだ・・・・ガイ!!レイ!!」






映士の叫びと共に、地面からクエスターガイとレイが姿を現したのである。全く気配を感じ取れなかった三人は驚くばかり。


「ほう・・・よく俺たちがわかったな。高岡の」
「へっ、テメエ等の気配は、嫌でも感じてしまうんでな」
「ほう・・・ならば、この場で一戦やろうではないか」
「上等!!」


映士はそう言うと、先手必勝といわんばかりに真空波を放った。そして、それと同時に駆け出す。


「甘えんだよ!!」


ガイの二丁拳銃が火を吹き、真空波がかき消されるがそれは囮。その隙に、映士が跳躍し、サガスナイパーを振り下ろしながら落下する。しかし、それはレイの剣によって防がれてしまった。


「ち!!レイ!!」
「貴様の策など、たやすすぎるわ!!」


クエスター二体を相手に、苦戦する映士だった・・・。















「あれ~、高岡先生はどこ行ったんでしょ~?」


さよはキョロキョロと辺りを見まわしながら、映士を探していた。すると、ふと目に入ったのは超包子の屋台。


「あそこにいる人に聞いてみよう・・・・・あの、四葉さん」


さよは、屋台の周りの掃除をしている五月に話しかけた。


―――どうしました、さよさん?
「あの、高岡先生は見てませんか?」
―――いえ、私は見ていませんけど。
「あぅ・・・・・そうですか」
―――そういえば、高岡先生のテーブルにこんな物が落ちてました。できれば、届けてもらえませんか?
「あ、わかりました。会ったら渡しておきますね」
―――助かります(ニコ)。


五月がさよに渡したもの・・・・・それは、映士が飯の際にうっかり外した【ゴーゴーチェンジャー】だった。















「うわ!!」


映士はレイの銃弾を防ぐが、強い衝撃により吹っ飛ばされてしまった。そのまま地面を転がり、なんとか立ち上がる。すると、彼の前に刹那・真名・楓の三人が立つ。


「なっ!?おめえら!!」
「これ以上、この学園に危害は加えさせません!!」
「それに、商売仲間を助けるのは悪いことではないんでね」
「何より、高岡殿は拙者たちの担任でござるからな」


それと同時に、三人が動く。しかし、ガイはそれを見据えていたように、クエスターエンジンを回転させ、磁場を作り出した。それにより、その強力な磁場で三人は身動きを止められてしまう。無論、近くにいた映士も一緒にだった。




「く・・・・くそ・・・・・こうなったら・・・・・げ!?アレがねえ!!」




今更になってゴーゴーチェンジャーがない事に気づいた映士(うっかりレベル1w)。そんな時、突如その場に声が響いた。






「高岡せんせ~~~~!!落し物ですよ~~~~~!!」






そう、ゴーゴーチェンジャーを持ったさよがその場に来ていたのである。しかし、それを見たガイが慌てて銃を向ける。


「ひっ!!」
「それだけは、使わせねえ!!」


破裂音と共に、弾丸はさよに向かって放たれた。そして、そのままさよの体を・・・・・・・貫かなかった。






「おりゃあああああああああああああああああああああああああああああああ!!」






そう、磁場を強引に突破し、映士が防いだのである。


「た、高岡先生・・・」
「相坂・・・・ありがとな。これを見つけてくれて」
「いえ・・・・四葉さんが・・・・これを渡してくれって言われたので」
「四葉か・・・・・んじゃ、さっさと終わらして飯を食いにいかねえとな」


映士はそう言うと、ゴーゴーチェンジャーを左手首に付けた。






「お前らよく覚えておけ!!これが、アシュの監視者じゃない俺様の戦い方だ!!」






そして、映士は・・・・・・・変わる。






「ゴーゴーチェンジャー!!スタートアップ!!」






その言葉と同時に、ゴーゴーチェンジャーのボタンを押し、左腕を払った。すると、そこにはアシュの監視者である高岡映士は消え、六人目の冒険者が立っていた。皆が呆然とする中、映士はこう名乗った。










「眩き冒険者!!ボウケンシルバー!!」










ボウケンシルバーはそう言うと、サガスナイパーを手に取り、スナイパーモードへと変形させる。


「行くぜ、ガイ!!レイ!!」


そう言うと、シルバーは跳躍と同時に弾丸を放った。そして、それはレイとガイの体を捉え、火花を散らす。そのまま着地すると同時にサガスピアへと変形させ、レイの体を殴り上げた。それにより、レイは数メートルほど吹っ飛ばされる。しかし、その隙を突いてガイが二本の剣で襲い掛かる。しかし、それをあっさりとシルバーは受け止めた。




「その程度かガイ!!」
「じゃかしいわ!!アシュとの混血児が!!」




ガイの口から、いきなり衝撃的な言葉が飛び出し、皆は震えた。特に、刹那は身体が震えるほどに。しかし、シルバーは全く動じていなかった。そのまま、ガイもレイのいる場所に投げ飛ばす。






「俺の両親が本当に愛し合って俺は生まれた。母さんがアシュだろうと関係ない!!俺は・・・・・・俺様だ!!」






その言葉と同時に、シルバーは再びスナイパーモードへと変形させ、標準を二人へと向ける。










「サガスナイパー!!サガストライク!!」










その言葉と同時に、引き金が引かれた。その瞬間、光の弾丸がビームの如く撃ち出され、二人へと直撃する。それにより、レイとガイの体はボロボロになっていた。


「・・・・ち、高岡の末裔め」
「覚えておけ!!次は必ず、お前を殺してやる!!」


捨て台詞を残して、二人は姿を消した。変身を解いた映士は、呆然とする皆にどう説明すっかな~と苦笑しながら、皆を連れて超包子へと向かうのだった。

麻帆良で冒険スピリッツ!! Task3:朴念仁の恋

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