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大魔導士は眠らない 6話 人の噂は七十五日?(×ダイの大冒険) 投稿者:ユピテル 投稿日:04/08-04:42 No.72
最近ヤツの話をよく耳にする。それは通学路であったり、教室中であったり、学校の廊下であったり、職員室であったり、だ。
エヴァはのんびりと学校へと向かっていた。朝日が燦々と降り注ぎ、エヴァは迷惑そうに目を細める。
そして何より周りの話し声が妙に耳に障る。今も彼女の周囲にはまさに雑音に相応しい会話が繰り広げられていた。
「ねぇ知ってる、例の警備員のお兄さん」
「知ってる知ってる、確か昨日も寮の近くにいた不審者を捕まえたんだってね」
「一昨日は生徒が不良たちに囲まれているところを薙ぎ倒したって聞くし凄いよね~」
ヒクッ
彼の話題が耳に入るたびにエヴァの口角がピクリと引き攣る。
「ポップさんってカッコイイよね~」
「そうそう、なんか頼れるって感じだよね! 気軽に話しかけられるし優しいし……」
「えっ、もしかしてあんた狙ってるの!?」
「そ、そんなことないよ……」
(何処も彼処もヤツの話で持切りだ。まったくもって甚だしい!)
何故かエヴァは彼の話題を聞くたびに名も知れぬ不快感に襲われていた。
その不快感も身体に良くないが、彼女の最大の頭痛の種は別にある。
「ねぇねぇ……」
エヴァを発見した生徒達は急にひそひそと声を潜める。その小さな秘密会議にエヴァは頭に小さな痛みを感じる。
聞きたくもない話だが彼女の優れた聴覚が会話と聞き取ってしまう。
「ねぇ……もしかして彼女が例のポップさんの恋人?」
「えっ!? 婚約者じゃないの?」
「あたしは愛人って聞いたよ??」
(あいつが余計なことをしたばっかりに!!!)
ピキリとエヴァの額に青筋が浮かび上がる。そう、あの昼食時の話が学園に一斉に広がってしまったのだ。あの場に朝倉がいた時点でこのような事態になることは分かりきったことなのだが。
その話は伝言ゲームよろしく、勝手に話が模造され既に原形を留めている噂は皆無といっていいだろう。その為、今やエヴァはポップと同じ時の人となっていた。
だが不幸中の幸いというべきか、ただ単に朝倉の仕業かヤツが私の家に居候しているということを知っているのは3-Aの生徒達のみに限られているのだが。
「ふぅ~」
エヴァは思わず深い溜息をつく。すると……
「見た見た、今の溜息! あれはきっとポップさんが相手してくれないことに悩んでいるに違いないわ!」
「「いや~~ん」」
…………八つ裂きにしてくれようか
大魔導士は眠らない 6話 人の噂は七十五日?
「よっアキラ、相変わらず綺麗な髪だな」
「そ、そうですか?」
「あぁ艶々していて撫でたら気持ちよさそうだな。ちょっと触ってもいいか?」
「え、えぇ!?」
ポップの台詞にアキラは顔を赤らめる。アキラが了承を言う前に周りの生徒が慌ててポップを止める。その中でエヴァは不機嫌そうな顔でポップを睨めつける。
「おい亜子、朝見たぞ。ホースで水撒きしてたら、自分の体操服濡らしてたろ?」
「見てたんですか!? ややわ、恥ずかしいわ~」
亜子はアキラとは別の意味で頬を染め、その様子をポップは暖かな瞳に愛でる。その視線にエヴァは気がつくと下駄箱の扉を無惨に握り潰していた。
「まき絵は相変わらず元気だな」
「当たり前だよ! 私から元気を取ったら何が残ると思う?」
「……バカ?」
「酷い!ポップさんってそういうことを言う人だったなんて……」
よよよとまき絵はその場で崩れ落ちる。エヴァはその馬鹿な会話を無視しようとするが何故か耳から離れない。
「嘘だって、まき絵から元気をとって残るのは……その悲しいほど薄い胸か?」
「ネギ君~~ポップさんが虐めるよ~~」
ネギに泣きつくまき絵、周囲から笑い声が沸く。それにしても……
「おいポップ! 何故貴様は毎日昼になるとココにくるんだ!!」
「いや、だって一人の飯ほど寂しいものはないだろ?」
エヴァは己の机を力強く叩きつける。そう、ポップは普通に3-Aの教室で生徒達と食事を取っていた。それもさも当然といわんばかりに。
「ならば教師たちと食べればいいだろう……何故わざわざここで昼食をとる必要がある!!」
「いや、だっておっさん達と食べるより可愛い女の子達と食べたいと思うのは男として当たり前だと思うぞ」
可愛い女の子達という言葉に生徒達からきゃーきゃーと黄色い声が上げる。しかしこんなことを言えばいつもならメイランが黙っていないが今ポップの側にいるのはデュランである。すでに紹介してあることもあって誰もデュランについて騒がない。今は風香と史伽と玩具と化している。
「もしかして…………妬いてるのか?」
「なっ!?」
「そうか、すまないな構ってやれなくて…………安心しろ、帰ったら存分に相手してやるからそれまで我慢してくれ」
「何を言っているか!!!」
エヴァは顔を真っ赤にして否定するがポップの言葉に周りは既に熱気に包まれ、頬を興奮により赤く染める。
「ちょっと、やっぱりポップさんとエヴァちゃんって並ならぬ関係なの!?」
「エヴァちゃんもこっちに来ればええのに~」
「そんなエヴァちゃんとポップさんは相思相愛!? でも私は負けないよ!!」
「「「「おぉ~~」」」」
みんな結構言いたい放題である。
(あいつめ~~~!!)
身体をプルプル振るわせながらエヴァはポップを睨めつける。
「おっと、そうだった……」
何かを思い出したのかポップは鞄から何やらごそごそと探している……どうやら見つかったようである。
「ほれエヴァ、お前の弁当だ」
ずいと出された弁当箱をエヴァは思わず手にとってしまった。
「もしかしてこれ、ポップさんが作ったんですか!?」
「あぁそうだけど……やっぱり変か、男が弁当作るのって」
「そんなことないですよ」
「そうそう!」
ポップが作ったとは思っていなかった面々はポップの弁当に興味津々だ。
「ポップさん、一口いいですか?」
裕奈のお願いにポップは快く了承すると皆が見守る中、彼女は静かに口にする。暫く味わうようによく噛むとゆっくりと飲み込んだ。
「…………」
「「「「「ゴクリ」」」」」
無言のままプルプル震える裕奈にポップは焦った。
「もしかしてマズかったか?」
自分の料理が不味かったのではないかと心配していると、突如裕奈の瞳が大きく見開かれる。
「美味しい!!! これ本当にポップさんが作ったんですよね!?」
「あ、あぁそうだが……」
「そんなに美味いのでござるか……では拙者も一つ」
「じゃあワタシも一ついただくアル」
皆が声を上げる中二人はパクっとから揚げを口の中に放り込む。料理を食べ終わると楓と古菲も裕奈と同じように身体を震わす。
「美味いアルよ! ポップ実はプロと違うアルか?」
「これは店に出せる味でござるよ」
その二人の感激した面持ちにこのクラスが反応しないはずがなかった。
「どれどれ私も……ってマジで美味い!」
「負けた……」
「今度レシピを教えてもらえませんか?」
3-Aの乙女達にたかられて、何時の間にか彼の弁当から食材が消えていた。その光景をポップは成すすべなく見つめるより他なかった。
「俺の昼飯が~~~~!!!」
ポップは思わず頭を抱える。だがその悲鳴さえ彼女たちの感嘆の声に呑まれて消えていく。
「ほんまに美味しいわ~~でも何でポップさんはそんなに料理上手なんや?」
このかの質問にポップの動きが止まる。その瞳は遠い過去を見つめているのか微妙に虚ろである。
「このか、俺が何故上手いのかって? ……はははっ、人は生き残るためなら不可能なことなんてないんだよ……」
どこか悟った声で語る。そしてポップの頬には一筋の涙が流れ、消えた。その様子に皆深く追求することはなかった。お気遣いの淑女たち、ありがとう!
「すみません、あまりに美味しかったものでつい……あ、あの私のでよければどうぞ」
すっと自分の弁当を差し出すアキラ、それに負けじと生徒達は続いて続々とポップに弁当が突きつけられる。
「「「「「私のもどうぞ!!!」」」」」
何か彼女たちの瞳が血走っているような気がしないでもないのでポップはやんわりと断ると席を立つとそのままエヴァの元へと向かう。エヴァは不機嫌そうな顔をしながら黙々と食べていた。また近づく彼に気づいているにも関わらず、まるで気づいていなかったといわんばかりに一心に弁当を食べる。
「エヴァ」
「……」
「おい、エヴァ」
「……………………にゃんふぁ?(何だ?)」
口にパンが詰まっているためエヴァはうまく喋ることが出来ない。ポップは背後の生徒達に見えないようにして哂う。その笑みはエヴァにとって馴染み深いものだ。頬に汗が一筋流れる。そしてエヴァの感は見事に的中した。
「俺のがなくなったから貰うぞ♪」
ポップはあえてエヴァの手にあるまだ食べかけのサンドイッチを口の中に放り込んだ。
「「「「「あぁ~~~~~!!!」」」」」
周りから一斉にポップを指差し、続いてエヴァの口を指差した。エヴァも顔を真っ赤にしながらポップの顔、それも唇を見つめる。
「きゃ~~っ!! 間接キスよ! 間接キス!! なんて羨ましい!!!」
「なんてお約束な…………やるわね」
「エヴァちゃん、顔真っ赤や~~」
教室内に賑わう乙女達、こうして絆が深まっていくのである。
「そんなわけあるか~~~~~!!!」
エヴァの咆哮がチャイムの音に重なり消えた。
昼間の騒動のおかげでぐったり面持ちでエヴァは帰路へとついていた。その歩きはあまりに重いものであった。
「ねぇあの子でしょ! 昼間にポップさんとキスした娘って」
「らしいよ……しかもディープのほうだとか」
「えっ? 私はバードキスって聞いたけど……」
エヴァの耳に身に覚えのない出来事が聞こえていた。どうやら既に噂として流れているらしい。だがしかし……
(アイツのおかげで心休まるときがないわ!!)
ふらふらになりながらエヴァはとにかく早く家に帰りたかった。何故ならポップはまだ警備時間のため当然家には誰もいない。彼女は一刻も早く一人になりたかった。
「……………………めて…………」
「ん?」
何やら周りが騒がしい。エヴァは珍しく足を止めると騒ぎの発生源を見つめるととそこには女子生徒にガラの悪い高校生が絡んでいた。
エヴァはふと視線を上げる、見知った気配がしたためだ。案の定そこには見慣れた鳥がその様子を見つめていた。
実はポップが何故これほどの検挙率が高いかというと使い魔にこの麻帆良の監視を頼んでいるのである。騒ぎが起こったら使い魔からポップに連絡が伝わり彼が現場に駆けつけるという仕組みだ。
(およそ数分後、といったところだろう)
自分には関係のない話だ。エヴァはその場を後にすると数歩歩いて、止まった。
(―――――――待てよ)
もう一度振り返ると男たちが女子生徒の手を掴んで何やら喋っている。もし、ここで私が生徒を助けたらアイツの話題より私に向くのではないか?
私とヤツとの関係についてどうこう言われるのはヤツが優秀である為だ。その仕事を自分がすれば当然ヤツの活躍の場はない。
そうすればヤツの話題も上らなくなり、すると必然的に私の噂も消えるのではないか。エヴァの身体は思わず震えた。これはこれから恐怖でも、武者震いでもない……これは歓喜のためだ。
エヴァは満面の笑みを浮かべながらその騒動に飛び込んだ。
「おい、貴様ら」
突然声をかけられ、思わず振り返るとそこには金髪の美少女が立っていた。アイスブルーの瞳がまるでサファイヤのように冷たく輝き、ブロンドの髪が風に遊ばれる。それはまるで一枚の絵のように完成された姿であった。
男たちはそんな美少女に声をかけられたことに気を良くしたのか掴んでいた手をあっさり離すとエヴァへと振り返った。
「なんだ嬢ちゃん、俺たちの相手でもしたいのかい?」
男たちは高笑いを上がる。その様子にエヴァはふっと軽く笑みを浮かべる。
「何故私がお前たちのような何の魅力も感じぬ者の相手をせねばならんのだ」
「すげぇ~こいつもしかしてどっかのお嬢様かなんかじゃねぇ?」
その世代ではまずありえない様な硬い物言いに普通の者ではないと推測する男たち、確かに普通ではないところはあっているかもしれない。
男たちはますます下種な笑みを浮かべながらエヴァへと距離を縮めていく。
「なぁ、俺たちとどっか行かない、楽しませるからさぁ?」
「そうしなよ、なぁ」
(ちっ)
その下種な笑みにエヴァは心の中で舌打ちする。この程度の相手と分かるがその目つきや表情が酷く彼女の癪に触る。
(もう少しまともな顔はいないのか)
チンピラにそのような者は存在するわけがない。そして何故かエヴァはそのまともな者という言葉と共にある人物の笑みが脳裏に浮かび上がっていた。
(ち、違うぞ! 別に私はアイツのことなど何とも!!)
「おい嬢ちゃん、そんなに顔を赤くして照れてんのかよ? 安心しなって、俺たちがちゃんとエスコートするからさ」
「そうそう」
どうやら男たちはエヴァがこの男たちの誘いに照れて顔を赤くしていると勘違いしているようである。
(わ、私はただあの魔力と血に惹かれているだけであり、決してアイツ自身など微塵も……)
「じゃあ一緒に行こうか」
気を良くしたのか一人の男がエヴァの肩に手を置こうとした瞬間、宙を舞った。
「「「「「「「はっ?」」」」」」」
宙を舞った男は自分が何をされたか分かる間も無く電柱に激突し、失神する。周りの男たちも突然の出来事に反応できていない。
「何をバカなことを言っているか……貴様らなんかの相手など死んでもなるものか」
何時の間にか意識が戻ったエヴァは男たちに向かい啖呵を切る。男たちはその言葉を理解するのに数秒固まり、理解するや憤怒の形相を浮かべる。
「おいガキ、痛い目見ないと分からないようだな……」
一人の男が硬く握った拳を振り上げた。それに周囲が強張るのをエヴァはを感じていた。
エヴァは男たちを冷たく見つめていた。いや見つめるというのは語弊がある。エヴァはただ見る。
男は勝ち誇った表情を浮かべながらその拳を振り落とした。その拳は寸分外れることなく彼女の顔へと吸い込まれていった。
―――――――気づいたときにはその男もまた宙を舞っていた。
男は宙を数秒滞空すると電柱に激しい音をたてて激突すると気絶していた男の上に覆いかぶさると微動だにしない。連れの男たちは再び何が起こったのか理解出来なかったが脳のない頭でも理解できたことが一つだけある。
それはやったのはこの少女だということだ。男たちが怒声を上げながらエヴァへと突っ込んでいった。
エヴァは笑みを浮かべていた。その笑みはひどく妖艶であり楽しげであった。
「お前たちに私の相手は勤められるかな?」
「ぐはっ、痛ててててて!!!」
男は苦悶に顔を歪めていた。エヴァに組み伏せられ、腕を極められ1ミリと動くことができない。何人もいた男たちも無様に地に伏し意識を失っていた。その作業が終了したのはまずか3秒、圧倒的な強さである。
周りの観衆も呆然とエヴァと道に事切れる屍の山を見つめていた。
「ふん」
「がっ!?」
エヴァは軽く髪を靡かせると地に伏す男を踏みつける。その姿はまさに女王と呼ぶに相応しいものである。
夕日がエヴァの髪を赤く煌かせ、彼女の勝利を宣言した。腰に手をあてエヴァは悠然と言い放つ。
「女を誘うなら口説き方の一つでも覚えるんだな」
「エヴァ、女の子達を助けたんだってな、メイランから聞いたぞ」
メインディッシュを見事に平らげデザートがテーブルに置かれる。
「ふん、ただの暇つぶしだ」
シャーベットをスプーンですくいながらエヴァはつまらなさそうに言うと小さな口にアイスを滑らせる。
「だけどその暇潰しのお陰でその子達が救われたのも確かだろ?」
「これはおまえのではないのか?」
ポップがスッともう一つのシャーベットをエヴァの前に置くと彼女は口に頬張りながら怪訝な表情でポップを見つめる。その視線に彼は笑顔で答えた。
「まぁ労いを込めて、ってところかな?」
ポップはそのまま席に座ると楽しそうにエヴァを見つめていた。その視線にエヴァは目を反らす。
「随分と安い労いだな」
ぱくぱくとシャーベットを食べながらエヴァは毒舌を吐く。ポップは依然として笑みを浮かべたままだ。その様子をメイランはつまらなそうに見つめる。
デュランは一心不乱にシャーベットを食べていた……どうやら大好物らしい。一皿目を食べ終えたエヴァは小さく笑みを浮かべると二皿目に手を伸ばした。
―――――――――偶にはこういうのも……悪くないな
エヴァはのんびりと学校へと向かっていった。今日も見事な快晴だが昨日ほど気にあるものではなかった。また雑音も気にならなくなった。
どうやら昨日の成果が出たのだろう……そう結論づけるエヴァは心の中でほくそ笑む。
微妙な高揚感に身を任せながらエヴァは学校へと歩を進める。だが他人の話は気にしなくても耳に入るものだ。
「見て見て、あの子が昨日不良をやっつけた娘じゃない?」
「すごかったらしいよ」
(よしよし、どうやら私のことがすでに知れ渡ってるようだな)
作戦通りである。この調子ならあの噂も自然と沈着するだろう。エヴァは思わず鼻歌を歌いたくなるがなんとか堪えるといつものすました顔で学校へと向かう。
しかし世間はそうは甘くはないのだ。
「あの娘、例の警備員のお兄さんの仕事を少しでも減らそうって頑張ったんでしょ? 健気よね~」
(何!?)
思わず足が止まりかけるが何とか持ち直す。しかし歩く速度は間違いなく落ちている。
「それからその不良どもに自慢してたらしいじゃない、自分の恋人のほうが何倍もカッコイイって」
足が鉛のように重く感じる。一体何処でそういう情報が流れるのだ。
「そうなの? 私はポップさんへの秘めた想いを不良たちに話したら、不良たちが涙して改心したって聞いたよ」
完全に足が止まってしまった。
(何故……何故そうなるんだ…………)
エヴァは思わず空を見上げた。雲は一つとしてなくまさに蒼天と呼ぶに相応しいだろう。その蒼き空をエヴァはただただ見つめていた。
「見なさい! 今彼女の心は彼に想いを馳せているのよ!!」
「「きゃ~~~!!」」
……………………モウドウデモイイヤ
――――――――――――火のない所に煙は立たぬ?
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