第二十一話『さくらの苦悩とのどかの告白』



「はぁ〜・・・・(息)」
「いったいさくら何があったんだ知世?」
「それはですね」

シャオラン達との戦闘の後、桜は旅館『嵐山』に戻りかなり落ち込んでいた。
部屋には六班全員(さよ以外)とケロちゃん・ユエがいる。
そして見るに見かねたエヴァは何があったかを知世に聞き知世はエヴァに説明した。

「そうか、ならばそいつを殺れば良いんじゃないか」
「オイオイなにゆってんねや小娘、桜がんな事できる訳ないやろ」
「そうだな、クロウからこの事を聞いた事あったが本当にいるとわな」
「そうや確かにあれは小僧やった、だがあれは小僧であって小僧やないなんか訳分からんな」
「それにあの李君の話からすれば同じようにサクラちゃんもいるみたいですわ」
「・・・となれば主が二人・・・どちらの命令を受ければいいんだ?」
「いや・・・そんな話ではないと思いますが・・・」

真顔のユエのボケに刹那がツッコム、すると話し声を聞いたのか一人の先生が部屋
に入ってきた。

「おい早く寝ろよ・・・消灯時間が・・・って・・・(固)」
「おお・・・瀬流彦の兄ちゃん・・・」
「あの時の魔術師か・・・」

ユエの姿を見て固まる瀬流彦、少しばかりあの時の事がトラウマとなっているようだ。

「それでは早く寝てくださいね〜」

そしてすぐさま部屋から立ち去ろうとする瀬流彦、するとケロちゃんが瀬流彦を引き止めた。

「まあそんなに急がんとゆっくりして行ってえな瀬流彦の兄ちゃん」
「瀬流彦先生お茶菓子でも用意しましょう」
「ひ・・・ひーひー(闇の福音やユエさんがいる部屋に入りたかないよ)」

瀬流彦にはエヴァとユエがもうすでに死神に見えてしまっている。
そして瀬流彦をかなり無理矢理に部屋の中へ引き釣り込んだケロちゃん、するとそ
こへゼロがとどめをさした。

「ケケケ・・・アーナンカヒトキリサキテエ・・・」
―――プチーン!

すると何かが切れて真っ白になって気絶してしまった瀬流彦、だがケロちゃんは疲
れて眠ってしまったのだろうと勘違いしてしまった。

「ああ・・・瀬流彦兄ちゃん寝てしもうたで、そんなに疲れとったんかいな」
「そうですか・・・私には疲れて眠ってしまっている様には見えないんですが」
「私が先生達の部屋へ連れて行きます」

そして茶々丸が瀬流彦を抱えて部屋を出て行く、すると今まで刹那は聞くのを忘れ
ていた事をケロちゃんに聞いた。

「あの・・・今まで聞くのを忘れていましたがこの人はいったい誰でしょう?」
「ああ・・・そういや刹那姉ちゃんにユエの事話すの忘れとったな。コイツはユエ
ゆうてワイと同じクロウ・リードが作り出した今さくらカードなっとるけどその守
護者なんや」
「・・・と言うことはユエさんも桜さんの従者と言う事ですか?」
「そうだ、桜は我の主だ」
「そうなんですか・・・」

すると刹那は納得するのだが、桜はまだまだ落ち込んだままだ。

「桜〜そんな落ちこんどらんと今日の所はもうそろそろ寝て明日備えようや」
「あ・・・そういえばそうですね、もう時間は午前1時を指していますし明日また考えましょう」
「う・・・うん」

ケロちゃんと刹那の言葉に桜は小さく頷く・・・

「我もそろそろ仮の姿に戻るぞ」
「ちょいまてや隠れるから」

そして知世のポケットの中へ隠れるケロちゃん、するとユエは仮の姿である月城雪
兎の姿に戻った。

「ん・・・あれ・・・(またもう一人の僕になっていたかな?)」
「な・・・・!?」

あたり見回す雪兎と口を開けたまま閉じる事ができない刹那、これこそ開いた口が
ふさがらないという言葉が当てはまるのであろう。

「ま・・・いいや桜ちゃん達ももう夜が遅いから早くねるんだよ」
「分かりましたわ月城先生」

そして桜達の部屋から立ち去る雪兎、だが刹那の口は開いたままであった。

「今のはユエさん・・・月城先生!?」
「月城先生ですわよ」
「ケケケ・・・オメエシラナカッタナ」
「刹那姉ちゃん雪の兄ちゃんはユエの仮の姿やで」
「え・・・ですが話し方や行動が全く違いましたが」

それもそうだ、二人の性格は違うのだから。
すると刹那に説明するケロちゃん、こうして刹那は納得し今日の所は皆就寝した。


そして次の日、桜はやはり朝からため息ばかりついていた。

「はぁ〜(本当にシャオラン君の事どうしよう・・・)」
「なんや桜ちゃん元気ないなあ・・・どないしたん?」
「何々・・・桜ちゃん元気がないの?」
「どうしたですか桜さん」

桜が元気がないことに気づいて桜の所へ集まってくる図書館探検部の面々。

「ケケケ・・・ソレハナア」
「チャチャゼロお前は少し黙っていろ」
「ナンデエセッカクオレガセツメイシテヤロウトオモッタノニツマンネエ」
「だったらエヴァちゃんはなしてよ何か知っているんでしょ?」

ナチュラルにゼロと会話している図書館探検部、ゼロのことはハカセの発明品と説
明してあるのである。

「なんで私が桜の事を貴様らに話さなければいけないんだ、まあ桜の事は刹那又は
知世に聞くんだな、本当の事を話すかは別だが・・・」
「だったら桜ちゃん・・・」
「今桜には聞くなよ」
「ぐ・・・」

そして桜をガードするエヴァ、するとハルナは第6感をはしらせた。

【第6感】
「そのエヴァちゃんの守りよう・・・なんか不味いことでもあったみたいね」

【第7感】
「たとえば昨日の夜知っている人にあって何か会ったとか」
「ギク!」

【第13感】
「そのあった人が桜ちゃんの好きなシャオラン君で何か気まずいことでもあったとか」

【第128感】
「たとえば桜ちゃんが異世界の魔法使いで昨日の夜現れた悪人の一人が桜ちゃんの知る世界のシャオラン君ではなくこの世界のシャオラン君で桜ちゃんは全くそ のシ
ャオラン君に攻撃ができなくてどうしようか悩んでいるとか・・・」
「ほ・・・ほぇぇ・・・」

目を光らせながら本当の事をズバズバと言うハルナ桜はそれにタジタジになる。
すると夕映がツッコミを入れた。

「そんな事あるはずないですハルナ、妄想にふけりすぎです」
「ははははは・・・やっぱ妄想にふけりすぎたかな?」
「それはそうとのどか、あんたネギ君を班行動に誘わなくて良いの?」
「のどかちゃんがんばって」
「そ・・・そうだけど・・・でも・・・」

のどかはもじもじと顔をうつむかせている。
そして朝食が終わった時まき絵やあやかがネギを誘い始めた。

「ネギ君今日ウチの班と見学しよー!」
「ちょっとまき絵さんネギ先生はウチの3班と見学を!」
「あーなによー私が先に誘ったのにーーー!」
「ずるーいだったら僕の班もー!」
「ちょっと風香ウチの班には月城先生が来るのよ!」
「えーネギ君のほうが良いよー!」

そしてまた訳のわからない事になってネギ争奪戦になってしまっている。
するとのどかは思い切って大声を出してネギを誘った。

「ネギ先生よ・・・よろしければ今日の自由行動私達と一緒に回りませんかー!?」
「(お・・・のどか言った!)」
「え・・・宮崎さん・・・」
「え・・・えーと」

のどかの言葉を聞いて考えるネギ、するとネギは木乃香を守る効率のことを考えて
のどかの班である5班と一緒に回る事にした。

「(やったねのどかちゃん・・・で私はどうしよう・・・)」

のどかの事に桜は喜ぶのであったがすぐさまシャオランの事で桜はまた落ち込んだ。


そして場所は奈良公園・・・

「・・・でなんで私達(6班)まで奈良公園に来ているんだ?」
「え・・・でも木乃香さんを守らないといけないし」
「ケケケ・・・マモルトイッテモコウゲキナンカデキナイクセシテヨウ」
「そうなんだよね・・・(ズーン)」

チャチャゼロの一言で桜は一瞬にして暗くなる、するとその桜を暗くしたチャチャ
ゼロには知世から鉄槌が降りた。

「チャチャゼロちゃん・・・ちょっと向こうへ行きましょう」
「ン・・・ナンカアルノカトモヨ」

そして知世についていくチャチャゼロ、その後今日一日チャチャゼロは真っ白にな
って口を開かなかったという。
まあそんな事は置いといて桜は今落ち込んでしまっている。

「桜・・・そんなに落ち込まなくて良いだろう、次に現れた時には私が殺ってやる」
「エヴァちゃんありがとう、でも殺しちゃダメだよ・・・」
「さて今はのどかちゃんの恋の応援をしなきゃ」

自分の事は置いといてのどかの事を優先する桜、そしてのどかとは別な所でも恋に
燃える男がここに一人いた。

「今度こそこの修学旅行で天満ちゃんに告白するぜ!」

名を播磨健児、同級生の塚本天馬に恋をしている漫画を描くのが好きな不良学生である。

「しっかしここは鹿が多いな〜それに他の修学旅行生たちもいるし(女子中学生か?)」
「なーに女子中学生を見てんのよこの変態ヒゲ!」
「なんだお嬢か・・・今俺に話しかけんな作戦を考えているんだ」

播磨に話しかけてきたのは沢近愛理、だが播磨は今天満にどう告白しようか考えて
いるので相手にはしていられない。

「なんの作戦を考えているのやら・・・犯罪だけはしないでよね」
「うっせえ話かけんな」

そして播磨は愛理から離れて行く、すると鹿せんべえをあげようとして全て丸ごと
かじられている少年を見かけた。

「オイオイ見てらんねえな・・・坊主こうやるんだよ」

播磨は餌をやるのがへたくそな子供を見て見本として自分が持っていた(さっき買
った)鹿せんべえを鹿にやり始めた。

「お〜よしよし坊主、動物に餌をやる時は絶対に下からやっちゃいけねえぞ、自分
が上だという事を示すために上からやるんだ」
「へぇ〜そうなんですか」

そして播磨と少年(ネギ)の周りには鹿が集まり始めた。
一方それを見ていたアスナ達は感心していた。

「あの人凄いわね(高校生かな?)〜どんどん鹿達がよって行ってるわ」
「そうですねまるでムツ○ロウさんみたいです」
「そうですね一人の人間にこれだけの鹿が集まってくるなんて私も見た事が在りません」
「だが何か異様な光景だな」
「ハイマスター」

刹那やエヴァの言うとおり播磨の周りにはもの凄い数の鹿達がいる。
すると播磨はやる餌がもうなくなったので鹿達に命令した。

「もう今日は解散だあっち行った行ったー!」

そして鹿は四方八方に散らばり分散していく、もうすでに播磨は動物使いだ。
まあそんな事は置いておいて今回の主役は実を言うとのどかである。
いきなり出てきた播磨健児では決してない。
・・・と言うわけで今回の主役ののどかであるが、のどかは今ハルナと夕映に今日
告白するように言われてネギの前に移動している最中である。

「しかし私達二人木乃香を含めて三人どうやってアスナ・桜咲さん・桜ちゃん・エ
ヴァちゃん・茶々丸さんの五人をネギ君の前から移動させるかだね」
「そうですね、私が桜さん・ハルナがアスナさん・木乃香が桜咲さんを移動させた
としてもエヴァンジェリンさんと茶々丸さんが残ってしまいます」
「やはりここは先生に頼むしかないわね」
「ハルナ・先生って?・・・ああそうですか知世さんのことですね」

そして知世を呼ぶハルナ、すると真っ白になったチャチャゼロを連れた知世が姿を
現した。

「先生、ここはエヴァちゃんの事を頼みますだ〜」
「わかりましたわ」
「・・・とその前にチャチャゼロちゃんどうしたの?」
「すこしおしおきをしただけですわ」
「ぞ!・・・・・・・」

ニッコリ笑顔のまま答える知世にゼロに何をしたのか恐くて聞けないハルナ、する
とハルナ達はそのままアスナをネギの前からどかしに行った。

「アスナアスナー一緒に動物見ようよ」
「桜さんも早く行くです(のどかの為に)」
「そうか分かった」
「せっちゃんお団子かってきたえ一緒に食べへん!?」
「えっ?」
「それではエヴァちゃん行きましょうか」
「知世お前いったいチャチャゼロに何をしたんだ?」
「企業秘密です」

そしてそれぞれネギからよけいな者を離して行くハルナたち、だが今回ハルナ達で
も予想がつかないイレギュラーと言う者がここにいた。


そうなぜか今回登場している播磨健児である。

「お・・・オイ坊主お前の連れ全員どっかに行ったみたいだな」
「その様ですね、播磨さん(←もう名前聞いた)はこれから何処に行きますか?」
「俺か・・・俺は(まあこんな所でウロウロしていても仕方がない、ここはこの坊主と一緒に東大寺見学でもして考えるか)・・・まあ一緒に回るか坊主?」
「ハイ・・・」
―――ズザザザザーー!!!!

走ってネギに近づいていたのどかは見ず知らずの男(播磨)とネギが一緒に回るの
を聞いてすべりこける。

「ど・・・どうしましたか宮崎さん」
「い・・・いえ・・・なんでもありません・・・」
「今からこの播磨さんと東大寺を回るんですけど宮崎さんもどうですか?」
「は・・・はい」
「(なんかこの嬢ちゃん妹さんの声に似ているな)」

そしてなぜか三人で東大寺に入っていく。
するとハルナ達は今頃播磨の存在に気づいた。

「(わーなによあのお兄さん私の作戦が台無しじゃない)」
「(どうするですハルナ、どうやってあの人をネギ先生からどけるですか?)」
「(私にも分からないわよ)」

ネギと一緒にいるイレギュラー播磨に気づき慌てる二人、今頃気づいてももう遅い。
しかも、のどかは播磨がいるおかげで告白のこの字も言っていない。

「(この人もいるしどうやって告白しよう)」
「あの・・・のどかさん考え事ですか?」
「い・・・いえ別に何でもありません」
「なあ坊主それにしてもすげー大きさだなこの大仏」
「そうですね」

どうしようか考えるあまりネギに話しかけられるのどか、するとハルナと夕映がの
どかに向けて手を振った。

「(のどかーもうその人の事気にしないで告白するですー!)」
「(どうせ知らない人だから大丈夫でしょ!)」
「(そんな無理だよー!)」
「(元気振り絞るですのどか・・・それにスキをつくとかあるですよ!)」
「(そうだね、スキをついてやってみるよ)」

そして決心するのどか、そのチャンスはすぐに訪れた。

「こい大吉こい大吉恋大吉恋大吉!」

播磨はかなりおみくじに声に出るくらい集中している。

「(今ですのどか!)」
「(うん)」

そして播磨がネギから目を離しているスキに告白しようとするのどか・・・

「あの・・・その・・・私ネギ先生が大・・・大吉で!」
「あ はい宮崎さんも引きますか?」
「いえっ・・・じゃなくて大吉が大好き・・・いえ大仏・・・」
「うえーん大凶でしたー」
「こい大吉恋大吉こい大吉恋大吉!」

告白に失敗するのどか、ネギはおみくじが大凶であって播磨はネギが引いた後もま
だ念をかけていた。
ちなみに、播磨は小吉だったと言う。

「あ 宮崎さんホラ大仏の鼻と同じ大きさの穴ですよくぐり抜けられれば頭がよく
なったり願いがかなったりするそうですよ」
「えっネギがやります!くぐります!」
「チッ俺じゃあ無理だ!」
「播磨さん大きいですからね」

そしてくぐり始めるのどか、するとのどかのおしりが使えてでられなくなってしま
った。

「おしりがハマちゃいましたぁ!!」
「えーーーー!!!」
「大丈夫か嬢ちゃん」

そしてネギが力いっぱいのどかを助けようと引っ張る。
するとのどかはスポッと引っこ抜けてネギの腹の上にしりもちをつく形で転んでし
まった。

「おっ嬢ちゃん抜けたか」
「ひゃあすみませんー!」
「いえっこちらこそ!」

ネギに自分のパンツをモロに見せてしまったのどか、するとのどかは恥かしさのあまり泣きながらネギから逃げていってしまった。

「ごめんなさいー!!!!」
「ああ宮崎さん!」

そして逃げてしまったのどかは木の下まで行くとアスナと刹那を見つけた。

「君は宮崎さん?」
「どうしたの本屋ちゃんなにかあったの!?」

半泣き状態ののどかに何があったかを聞くのどか、そしてのどかが説明しようとし
たその瞬間、播磨が現れた。

「嬢ちゃん・・・恋の話だろう」
「あっネギと一緒にいた高校生!」
「え・・・あの・・・なぜ・・・」

いきなり現れた播磨にのどかはなぜ分かったのか尋ねる。

「分かるぜ、俺も告白したいが今だに(鈍すぎて)告白できずにいるからな」
「だが俺は今日できなくともいつの日か告白してみせる、告白しなければ100%
ゼロ・・・だが告白した場合は0.001%であってもゼロではないからな」
「播磨さん・・・ありがとうございます」
「???」
「(いやー言い事いうっすねこの兄さん)」

播磨の言った事に感動したのどか(ついでにカモ)と訳分からなく?マークを出し
ている刹那とアスナ、するとのどかは決心してネギの方向へ走っていった。


そして取り残された播磨・アスナ・刹那、すると何処かの先生らしい人が現れた。

「おい播磨、何団体行動からはみ出しまくってんだ探すの苦労したぞ!」
「オウ谷、後一つやる事ができたから少し待っていてくれや」
「なに言ってんだ播磨?」
「訳は話せねぇが少しだ少し!」
「分かった・・・何がなんだか分からんがそれならすぐに戻って来いよ」

そして教師らしき人がアスナ達の目の前から立ち去ると播磨はアスナと刹那を連れてのどかの後を追った。

「行くぞ嬢ちゃん二人!」
「え・・・何?・・・なんですか?」
「とりあえずついて行きましょう」

その後、のどかに追いついた播磨達は木の影に隠れるとのどかはもうすでにネギに
告白する寸前であった。

「(お・・・間に合ったようだな嬢ちゃんちゃんと告白するんだ!)」
「(え・・・告白って・・・ネギまだ10歳じゃない)」
「(嬢ちゃん、恋愛に年なんて関係ないんだよ)」
「(本当にいい事言うなこの兄ちゃん)」
「(二人とも見てください!)」

すると播磨達がのどかの方へ目をやるとのどかは胸いっぱいにくうきをすっていた。
そして・・・

「私 ネギ先生の事であった日からずっと好きでした私・・・私ネギ先生の事が大
好きです!!」

のどかは力いっぱいネギに告白した。

「「「(言ったー!)」」」
「(やったな嬢ちゃん)」

そして言いたい事を全て言うとネギの前から走り去ったのどか、すると播磨の姿も
アスナの隣からもうすでに消えていた。

「あれ? さっきまでいた高校生は?」
「先ほどまでここにいらしたんですが」

辺りを見渡すアスナ、だが播磨の姿はなくその瞬間ネギは知恵熱でぶっ倒れてしま
うのであった。

「キャーネギー!」
「ひゃーネギ君どうしたん!?」
「大変38度もあるよ!!」
「知恵熱と言うやつですね」
「良かったのどかちゃんちゃんと告白できて・・・(まあネギ君が倒れちゃったのは
よくないけど)」

そしてネギが倒れた後、少しして桜の所へエヴァ達と知世がやって来た。

「桜・・・坊やいったいどうしたんだ?」
「桜ちゃんのどかさんやったみたいですわね」
「うん」
「ん?」

ネギの状態だけ見て何があったか理解する知世、すると桜は今日一日悩んだ結果
を知世に話した。

「知世ちゃん、私シャオラン君とは戦えない、でも止めて見せるよ」
「はい・・・がんばってくださいな」

シャオランを止めることを宣言した桜、桜は修学旅行中シャオランを止める事がで
きるのか?


そして最後にいつの間にかいなくなった播磨はクラスの団体行動に戻っていた。

「ったくどこ行ってたのよヒゲ、あんたのおかげで私達まで待たされたじゃない」
「ちょっとな」
「ちょっとってあんたね〜(怒)」

播磨の言葉に愛理は怒りがこみ上げてくる。
すると播磨に一人の女子中学生が近づいてきた。

「播磨さん」
「オウ・・・嬢ちゃんも良かったな」
「ハイ・・・播磨さんのおかげでネギ先生に告白する事ができました」
「返事はもう聞いたのか?」
「いいえ・・・でも私はこれで満足です」
「まあ・・・坊主もまだ10歳位だからな、後は返事を待つだけだろう」
「本当にありがとうございました」
「じゃーな嬢ちゃん」

そして播磨の前から立ち去るのどか、すると愛理が播磨に話しかけた。

「ねえヒゲ、いったいなんだったの?」
「なんで俺がお前に言わなきゃいけねぇ」

その瞬間愛理は播磨の頭を思い切り殴った。

―――バキッ!!
「なにしやがるお嬢!」
「やっぱあんた犯罪をしてきたんじゃないでしょーね!」
「なぜ今の会話で犯罪に結びつくんだよ!」
「あんたがあやしいからでしょう!」

そしていつもの様に口論する播磨と愛理、なら公園には二人の声がその後数分にも
わたって響いたという。

<第二十一話終>


『ケロちゃんの次回予告コーナー』

「こにゃにゃちわー!今日も元気にケロちゃんの次回予告コーナーがやってきたでー!」

「今回のゲストは前回言った様に前回のゲストの三人のウチの一人や」

「それじゃあ紹介するで、今回のゲストは〜ネギま!シーズン〜のヒロイン」

「白河ことり姉ちゃんや〜!」

「こんちわっス」

「・・・でさっそく何やけど今回の『魔術×魔法』どないやったことり姉ちゃん?」

「そうね〜一番気になった点といえばゼロちゃんが知世ちゃんに何をさてたのかかな?」

「ことり姉ちゃんそれだけはワイにも分からんかった事や・・・でも代わりに一つ今回の事をはなしたる」

「今回なぜか他作品である播磨の兄ちゃんと愛理姉ちゃんとかでてきたやろ」

「そうだね、でもなぜ出て来たのかな?」

「その理由はこの小説の作者の気まぐれ見たいや」

「気まぐれって・・・そんなにやすやすと他作品のキャラクターを出してもいいのかな?」

「それがこの作者の変人たる由縁やかなり気まぐれでいつ他作品のキャラクターを

無理矢理出してきよるか分からんで」

「だから今ことり姉ちゃんが今ここにおるっちゅう事や」

「なにかすごく説得力あるような・・・」

「まあ今は停止中でそんな事ないやろうと思うけど他作品のキャラクターがでてこん様に気をつけるんやで」

「でも私達の世界は大丈夫かな?」

「なんでや?」

「だって初音島って島だし他作品のキャラクターさん達が世界を飛び越えてこない限りはこれないから」

「そうやな〜こっちはどんな世界でもよくある京都やからな、他作品のキャラクターが出てきやすい」

「・・・とこんな所で長話しとったらあかん、そろそろ次回予告行くで〜」

「さて次回のタイトルは・・・」

「『さくらとばれちゃった魔法』です」

「本屋嬢ちゃんに告白されて悩む坊主」

「するとふとした事から朝倉の姉ちゃんに魔法の事がばれてしまった」

「いったい坊主はどうなってしまうのか〜!」

「・・・が次回の見所です」

「今回は別作品の次回予告にでてくれてありがとうなことり姉ちゃん」

「ケロちゃん良いんですよ、どうせ私達の作品いつ復活するか分かりませんから」

「そやな作者自身は三日目が終わるまで停止とか考えとる見たいやけど」

「本編がいつ三日目終わるか分からんしな」

「まあ今回はこれでやめにしといて・・・それじゃあ好例の最後のキメいくで〜!」

「ほなな〜」「さいならっス」


<終>


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